東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『吹き替えとアクセント』

■ フジテレビで放送していた『チンパンニュースチャンネルSP』という番組がすごく面白かった。基本は動物モノのバラエティなんだけど司会を本物のチンパンジーやブルドックがやっている。チンパンジーはある程度動きを訓練されているのだろうけど、けっこう自由奔放に動く。そのチンパンジーの動きにあわせて声をあてているのはおそらくびびる大木さん。この大木さんのあてる声がすごく面白い。『トリビアの泉』でVTRに毎回きちんとつっこみをいれている大木さんだけにこういう即興性がありかつ一人で自由にやれるコメントっていうのはお手の物なのかもしれない。


■ こういう特殊な吹き替えってたとえば『プロ野球珍プレー好プレー』のみのもんたさんとかもそうだけどほんとはまる人がやるとすごく面白い。昔の番組でこういう吹き替えを意図的に取り入れていたのは『世界まるごとHOWマッチ』だった。あの番組の海外ロケの外人の声の吹き替えは面白かった。あの吹き替えの担当は確か小倉智昭さんだった。正確には覚えてないんだけどどっかの原始的な生活をしている村のロケで、その村に伝わる伝統的な踊りを披露している映像に「幸せってなんだーけ?」と当時流行ったフレーズのナレーションをつけていたときがあったけどあれは腹を抱えて笑ったのを覚えている。


■ ただ、それらの吹き替えがあくまでVTRに収められたものにアフレコしているのに対してこの「チンパン〜」の大木さんは同時進行で吹き替えをしている(と思われる)。この番組の海外からのVTRに出てきた別のチンパンジーの声の吹き替えしていたのは昔『笑っていいとも』でミスターマッスルの吹き替えをしていた幸野善之さんじゃないだろうか。あのマッスルの同時進行の吹き替えも面白かったけど、やはりところどころにぎこちないところがあった。同時進行で吹き替えをするのはほんと難しいと思う。だからこの大木さんはすごいと思う。幸野さんも今回はVTRだったからさすが職人技を見せている。『チンパン〜』はこの吹き替え以外にもVTRにいろいろ遊びをいれていたり、スタジオでのゲストと動物とのからみも面白い。


■ フジテレビ関連が続くけど以前『メディアの苗床』という深夜に放送している番組でやっていた『馬の骨・堀込高樹ソロライブ』を見た。説明もなんだけど馬の骨(堀込泰行)と堀込高樹さんは兄弟でキリンジというバンドをやっている。すごく好きなのでCDは大半持っているのですが、ライブや映像作品を見る機会は今までなかった。今回はそれぞれのソロライブだったけどすごく楽しかった。メインボーカルを務める泰行さんの透明感のある声はやはり素敵。キリンジは2人とも作詞作曲をしている。ソロを聴いていると2人の作る楽曲の方向性の違いがよりはっきりしてくる印象がある。方向性の違いが少しずつはっきりしてきたのは4thアルバムの『Fine』くらいからだと個人的には思うのだけど、どちらもとてもすてきなポップを作る。


■ で、この番組を見てはっきり判ったことが一つあった。それはキリンジという名前の発音の仕方。僕はずっと『リ』にアクセントをつけて呼んでいたのだけどどうやら『キ』にアクセントを持ってくるのが正解らしい。これまで8年くらいキリンジ聴いてたけど知らなかったぁ。CDを聴いているだけではバンド名のアクセントの付けかたまでは判らないもんなぁ。たまにそういうバンドはある。意外とアクセントがはっきり判らないのが「くるり」。人と話しているときに大体の人はほぼ平坦に読むか「く」にアクセントをつけた呼び方をしているのだけど、たまに「る」にアクセントをつけて呼ぶ人がいて、どっちか迷う。まぁアクセントなんて人それぞれでいいのかな。楽曲が好きならば。