東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『9月22日』

■ これから冬にかけていくつか観たい映画の公開が予定されている。なんといってもオタール・イオセリアーニの『ここに幸あり』。それからウェス・アンダーソンの『ダージリン急行』。それと七里圭さんの『眠り姫』。どれもかなり楽しみだ。


■ よく晴れた土曜日。少し池袋の街をぶらつく。東武百貨店の上階で北海道物産展をやっており、ふらりと覗いたらあまりの人の多さに途方にくれる。六花亭や柳月、はては松尾ジンギスカンまで僕には懐かしい店舗が商品を売っていた。


■ それから三軒茶屋へ。駅に着いたら、急にどっと疲れてしまったので落ち着いた佇まいの喫茶店へ。『シンセミア』を読みながらいつの間にか寝てしまっていた。会計の際に「エアコン、寒くなかった?大丈夫?」とお店の方に声をかけられる。全然大丈夫です、と答えて店を出た。


■ シアタートラムで上演されている遊園地再生事業団の『ニュータウン入口』を観劇。これまでのリーディング、実験公演では言葉だけで実際に映像はなかったラストシーンの映画が流れるなど、一層映像を使うことに重きをおいた作品になっていたと思う。エンドロールまであるし。日本のニュータウンパレスチナ自治区の町並みが並列に映される映像がとても印象的だった。「今、ここと世界はつながっている」というような言葉が確かリーディング公演のパンフレットに書かれていたことを思い出す。


■ 芝居を観終わってからの帰り道、というか上演中から、僕はどういう作品をつくろうかとずっと考えて、三軒茶屋のホームで電車を待っていたとき、ふと『地下鉄』というキーワードが浮かびあがってきた。それが僕の今とどうつながってくるかはまだよく判らないのだけど、とにかくパーッとひらけた気がした。