東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『風車はまわっているのだろうか』

tokyomoon2008-02-13

■ 写真は、先日ロケハンで行った波崎の砂浜。都内は雪だったその日、茨城は雨で、どえらい強風だった。写真ではよく判らないのだけど、強風で風車は勢いよく回っておる。よたっているように見えるのはロケハンについて来てくれたドイちゃんなのだけど、これは決して酔っ払っているわけではなく風のせいでうまく歩けないことに拠る。この強風が運ぶ砂が服にはりつき、靴や髪の中に入りえらいことになったのだ。ひとつ疑問があるのは、さらに前、昨年の11月に波崎へ行ったときは、それなりに風が吹いていたのだけど風車が止まっていたことで、では風車は何時に動き、何時に止まるのかということだ。どえらい風が吹かないと回らないというと、それはまずい。なにせ、風が強すぎると撮影どころじゃないからで。まぁ、その辺は撮影までに一度市役所にでも問い合わせてみようと思っている。


  ロケハンの際に、ドイちゃんといろいろ話して、僕が描く登場人物についてドイちゃんの思うところを聞かせてもらった。他者の目から、いろいろと意見を言ってもらえるのは刺激になるし、単純に面白い。僕が書く登場人物は、僕が今まで見つめてきた人たちの断片がつぎ込まれて(プラス理想も足した)一人の姿になっているんだと思う。不思議で、魅力的で、だからこそ憧れてきた人たち。決して誉められるような意味ばかりでなく、世間的には駄目だと思われる人だとしても。僕はそういう人たちを見ては、なんともいえない気持ちになった。劇中には、そういう人を見つめる目撃者がいる。そういう風に考えると僕が作る作品は、僕のエゴとか考え方を吐き出しているだけなんだなぁと思う。それが独りよがりなものにならないようにせめて心がけたいのだけれども。


■ 家常さんから言われたのは、もう少し登場人物たちの年齢層の振り幅がひろがらないだろうかということ。どうしても僕の周りの人だけに出演を頼むと年齢層が一定になる。つまり若過ぎてしまう。それは僕も考えていたので、例えばUさんに出演を御願いしているのだけど、確かにもう少し年齢層が上がるといいなぁとも思う。波崎のロケのシーンのどこかでそういう人に出てもらえないかとも思うのだけど、なかなかなかななか。そのこともあって少し波崎の歴史についてネット程度なんだけど調べて。が、あまり詳しいことが書かれた文献には出会わない。利根川鹿島灘に面した漁師町。だけど内陸は農業で栄えていた、らしい。風車にばかり興味がいっており、波崎という土地に対してまったく意識がなかった。いかんよ、散漫で。


■昨日の夜は風が冷たかった。この冷たい風が茨城でも吹いているのか。風車はまわっているのか。