東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『buy a suit』

■ 親知らずはまだ痛い。昨日ほどではないけれど、まだ認識できるほど腫れている。

■仕事で朝から六本木へ行く。駅の構内に東京国際映画祭のポスターが貼ってある。毎年、行きたいと思いつついつも機会を逸している。招待作品やらなんやらいろいろな作品のポスターの中に『buy a suit スーツを買う』のポスターが貼ってあった。


  僕は決して市川準監督の作品に対して熱心ではない。観たのは『トキワ荘の青春』と『トニー滝谷』だけ。どちらの作品も、手放しに好きってわけではないけれど、『トキワ荘の青春』のラストシーンや『トニー滝谷』のいくつものシーンは、とても印象に残っている。どこかしらに共通する市川準さんの『美しさ』があるのだと思えた。


■ CMディレクターとしても映画監督としても有名な市川準監督の最後の作品が『buy a suit スーツを買う』という自主映画なのだと聞いて、市川準さんは自分の求める美しさを徹底的に追い求めている人なのだなぁと思った。自主映画といったって僕がやっているようなものとは一線を画したものだろうし、部外者には判らない様々な理由があって自主映画という手段で作品を作っているのだとしても。

もちろん、結論を出すには早すぎる。まずは自分の眼できちんと観てから。それが決して最後の作品だからと言うわけではなく、一つの作品として、市川準さんが自主映画という手段でどういう作品を作ったのか、それを観てみたいと心から思う