東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『書いたり読んだり』

tokyomoon2009-06-17

ブログのトップ画として使用している『サクリファイス』の一場面。解像度も高いのでノートPCのデスクトップ画面にも設定しているのだけど、これが驚く程の不評。病んでるんじゃなかろうかとかと訝しがられる始末。家が燃えているのがどうもアレらしい。そういうものか。


最近、一つの本が長続きせず、いろんな場面でいろいろな本を読んでいる。通勤時は中沢新一さんの『熊から王』。たまにそれが飽きるとカフカの短編集。トイレに入ると、トイレに置いてある自分専用本棚から宮沢章夫さんの『チェーホフの戦争』。風呂に長く入る時もトイレからその本を持って入る。夜、寝る時はベッドの上で同じく宮沢章夫さんの小説『返却』。どれもなんとなく読んでる様な印象。カフカ以外は既読のため、そういう読み方をしてしまっているのかもしれないけれど、どうも意識が霧散している。


ある男女が2人で暮らす部屋に、不意に1人の男が現れて、気がついたらすっかり居座って、なにやら3人で生活している、という脚本を書いている。1度書き終わったのだけど、3人の関係性がはっきりするようなシーンを書き加えようといろいろ模索している。言葉として、何か背景を語ろうとするのはどうも安い気がする。そういうものがなくてもきっと関係性は見えてくるはず。『黒い眼のオペラ』なんて2時間程の作品中、台詞なんて数える程しか無い。まぁ、それは、そういう見事な設定の作品だからだろうけど。ツァイ・ミンリャンと同じことをやろうとしても、絶対にそれはうまくいかない。そこから離れつつも、説明をはぶき、なにかを描くことができれば。