東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『いなくなった人』

tokyomoon2009-10-06

先日、結婚式の2次会に出席させてもらったYくん夫妻から小包が届いていた。中からはYくんが新婚旅行で行った沖縄のお土産等。作った映像のお礼もあって送ってくれたのだろう。ありがたやありがたや。本来ならば出演してもらった全員と山分けが筋だろうけど、マンゴープリンは山分け出来ないので私が美味しく食べさせてもらおうと思う。


テレビ朝日のバラエティ『お試しかっ!』の3時間特番をなんとなく見る。19時から3時間の放送で、内容はサイゼリア餃子の王将の人気メニューベスト10を当てるというもの。チョイスしたメニューは全部食べなきゃダメという按配。出演者はサイゼリア側がメインのタカアンドトシブラックマヨネーズ、ロバートの秋山とロンドンブーツの亮、そしてもう一方の餃子の王将側をまた別のメンバーがおり、一応どちらが先にベスト10を当てるかを競う設定。
収録時間が10時間にもおよび、3時間では収まりきらなかったものを、さらに23時からの通常放送枠でその日のうちに放送していた。特番放送のものを未公開映像として、別枠で流すのはしばしば見られる。そうすることで通常枠分の予算も念頭に入れて特番も作れるし、人件費も抑えられる。小分けに何週分も作ることができることは、極めてタイトでハードなレギュラー枠の番組制作の負担も軽減できるだろうし、多分。
見ていて気が付いたのだけど、23時15分からの放送分では、ロンドンブーツの亮が登場してない態で編集されていた。裏番組を見るとロンドンブーツのメイン番組が放送されており、それへの対処であることが判る。収録は16:9のワイドサイズ。メイン司会者のタカアンドトシの2人を正面に配し、下手にブラックマヨネーズ、上手奥にロバート秋山、上手手前に亮を配した位置関係により、ワイドサイズで収録した映像の中心を下手側にずらして、さらに両脇にテロップをいれて擬似的なサイドカットにし4:3の画面にすることで、見事に亮がいない画面を作り出せる。ぼんやりと見ていたら気付かなかったし、23時からの放送だけを見た人は、画面配置に違和感こそ感じるものの、まさかそういう配慮があるなんて気付かないのではないか。そのくらい見事に出演者が一人いないことになっている。
どういうルールがあるのかは定かではないけれど、やはりスポンサーへの配慮としては同じタレントが同じ時間帯に別番組に出演しているのは良くない気はする。かといってそれを注釈等で公言することも出来ないので、説明なしで存在を消すしかない。
では、疑問なのはどのあたりまで放送予定というやつを考慮にいれて番組は作られているのかということで、出演者の1人を見えないように編集ができる前提で構成しないと、あそこまで見事に人を1人消せないのではないか。収録前から決まっていたことなのか、後からなんとかして消したのか。
先日も、『おしゃれイズム』と『堂本兄弟』という番組で小栗旬という俳優がニアミスしていた。たまたまつけた『堂本兄弟』で、「CM後、小栗旬登場!!」とテロップが入り、それでチャンネルを変えたところ『おしゃれイズム』にゲストとして出演していた。『おしゃれイズム』の放送が残りあとわずかだったので、そこに構成上の配慮があったと思われる。テレビ業界は本当に過酷で、想像を絶するタイトなスケジュールの中で製作進行されているのだと思う。人気の出ているタレントがいればそれを各局、各番組が使いたいと思うのは当然だから、それのスケジュール管理をする方もすごく大変だと思われる。如実に制作費が削られているだろうし、スポンサー収入さえ減っていると思われる昨今。予算がないという状況を逆手にとった企画でバラエティ番組を作る製作陣。もちろん、刺激を受けない番組も多いけど、中にはそういった状況で何かを作り出そうとしている人たちがいて、それまでのバラエティとは異なる面白さを持った番組もたくさんある。それはやっぱり面白い。