東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『猫と星』

tokyomoon2009-11-10

上着を着ると汗ばむくらいの日中だったのに、夜になって雨が降り出して、天気予報というものはよく当たるなぁと今更感心してしまった。雨は今も降り続いている。

農業の勉強でニュージーランドに行っている友人のI君に先日米沢で撮った紅葉の写真を送ってみる。thank youのメールとともに朝から晩まで忙しく働いている様子を報告してくれた。努力家のI君が大変だというくらいだから本当に大変なんだろうけど、文面はどこか楽しそう。


雑感羅列。

7日(土)。母から宅配便が届いていたので、受け取った旨を伝える電話をする。雑談をしていると母から兄が近頃、激ヤセをしたとの報せを受ける。兄、痩せる。85キロ前後くらいあった体重が今では75キロ以下まで落としたらしい。それは激ヤセと言っても過言ではなさそうだ。そういえば前回会ったのが今年の1月だったはずなのでずいぶんと会っていない。次に会う時は激ヤセの兄に会うことになる。


ジュンク堂に行き、欲しい本を探すも見つけられず。検索機から所在地を示すシートを出力して調べるも見つけられず、店員さんに泣きつく。ところが、店員さんも見つけることが出来ない。気が付いたら2人体勢で店内を走り回っている。一緒に走り回ることも出来ない私は、仕方なく平積みされている坪内祐三さんの『風景十二』を立ち読み。10分ほどしてから店員さんが笑顔で「ありました」と本を持ってきてくれた。データによると在庫は3階フロアーにあると表示されていたのだが、なぜか1階フロアーにあったらしい。感謝。


なぜか美味しいパンが食べたく、昼食はパンのおいしい店に行きたいと嫁松に言ったところ、うどんが食べたいと一蹴され東通りの『うちたて家』へ。『うちたて家』のコシのあるうどんを食べ、それからフラフラと鬼子母神へ。七五三なのか振り袖を着た子供たちを何人も見る。


家に戻って買ってきた本を読みつつまどろむ。BGMはマイケルナイマンの映画音楽ベストアルバム。


8日(日)。起きてから掃除。それから、改めてパンのおいしい店に行きたいのだと嫁松に告げ、サンシャインの中にあるMAISON KAYSERという店へ行く。イチジクのパンが美味しかったけど、ランチで出てきた肉はいまいちだった。


19時過ぎてから、かげわたりのライブを観に行くため、西荻窪へ。電車で乗り合わせたカップルが「日曜のこの時間に電車に乗っている人って強気な人だよね」と話していたのが面白かった。高円寺や阿佐ヶ谷よりも物理的にも精神的にも遠くにある西荻窪。駅の外に出たのはそれこそ7、8年ぶりじゃなかろうか。北口の商店街はとてもいい雰囲気だった。ライブハウスへ行く前に少し散歩。すこし歩いたあたりにとても雰囲気のいい古本屋さんを見つける。思わず、ミラン・クンデラの小説を1冊購入。本が読まずにどんどんたまってしまう。


それからライブハウス『ターニング』へ。かげわたりのライブは本当に久しぶり。考え事をしながらボーッと別のバンドの演奏を聴いていた。かげわたりの演奏が始まってからも、少し意識が霧散していたのだけど、聴いているうちに演奏に見入ってしまった。
そしてライブのラストに演奏してくれた曲『猫と星』。本当にうれしいことに、その曲は、飼い猫のけだまを失った僕らへの、かげわたりのみんなが作ってくれた一曲だった。そんな曲を作ってくれていたとは知らなかったのでMCを聞いてびっくり。思いっきり歌って、思いっきり演奏してくれた。もうくよくよするなよ、って背中をグイグイ押してくれるしびれるようなロックナンバー。なんて幸福なんだろう。聴かせてもらったあと、本当に心地いい耳鳴りが残った。贔屓目無しに、いや、もう贔屓目で結構だけど、ほんと、かっこよく、素敵な曲。得難い幸福な時間と、素敵な曲、無敵の強気な夜。