東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『週末いろいろ』

金曜の仕事の後に、鎌ヶ谷にある大学の後輩であるO夫妻の住む家に行く。職場から総武線に乗りずいぶん走る。船橋まで行って、東武野田線に乗り換える。ずいぶん遠くまできた気分になる。O夫妻は、共に大学時代の演劇部の後輩。久しく会ってないうちに、かわいい娘さんが生まれ、先日めでたく1歳になったとのこと。今更、先輩後輩の間柄をアレすることもないのだけど、後輩だった2人が今じゃお父さんとお母さんというのがなんだか不思議な気分でもあり、後輩から6ヶ月過ぎると、子育てがすごく大変になりますよなんてアドバイスを言われるのも新鮮。今じゃ、子育ての先輩になるわけで。
O旦那が、酒に合う料理をいくつもふるってくれ、それが実にうまくたらふく食べ、そこそこに酒も飲む。最近、高血圧を気にするアレになったO旦那は、酒をガンガン飲みながらも、最近購入したという血圧計を取り出しては逐一血圧を調べていたが、とはいえ酒の量はとどまることを知らない。
零時過ぎに、突然、O旦那が「ビデオみましょう」と大学時代の芝居のVHSを引っ張り出してきた。10年も前の芝居の記録。自分で作った作品とはいえ、今となっては断片的にしか覚えておらず、改めて観れば、今じゃ色々思うところもある。すべて肯定できるものではない。ただ、その当時から変わらずに言えるのは、あのとき、あの場所に集まった人たちだからこそ、あの作品は作れて、入れ替えはきかないと思うこと。
2時も過ぎたところで、酔いつぶれて眠ってしまった。翌朝起きて、「また会おう」と話し帰宅。


家に着いてから、近所で花を買い、近所に住むT夫妻が住んでいるマンションへ行く。猫のけだまが亡くなって一年が経った。そのお参り。もう一年が経つのかと思うと、あっという間だなと思う。未だにけだまの写真を見ると、どうにもその不在が重く感じることもあるのだけど、今はもう前を向いていける。
みぞれを連れて、T夫妻に挨拶。何回かこのマンションには連れて行ってるのだけど、みぞれは慣れず、管理人室の隅に隠れてしまう。それからT夫妻とみぞれとけだまのお墓に。お線香を僕の方で4本(僕と、不在の嫁と、T夫妻の分)用意したら、T夫妻がそれとは別に6本用意してくれていた。「私たちと、松瀬くんと、みぞれちゃんと、奥さんと、娘さんの分ね」。たくさんのお線香がけだまのお墓に並んだ。


夜。前の職場の同僚のS君と池袋駅にて待ち合わせ。S君の方から新文芸座のオールナイトをみませんかと誘ってくれて、よっしゃ久しぶりにオールナイト、と相成った次第。S君も今回のラインナップが気になったらしく、さらに「ミツバチのささやき」を映画館でみたいという思いもあったそうな。というわけで夜10時から映画4本。

ビクトル・エリセミツバチのささやき
ビクトル・エリセ「エル・スール」
ヴィム・ヴェンダース都会のアリス
テオ・アンゲロプロス霧の中の風景

どの作品も本当に見応えがありつつ、心地よいまどろみの中で、少々意識が朦朧としながらも鑑賞。しかし明け方にテオ・アンゲロプロスはやばい。でも本当に「霧の中の風景」はよかった。

オールナイト初体験というS君もさすがに疲れていたご様子。オールナイトを観終わったらさすがにすぐに家路へ向かう。有り難いことにS君がロベール・ブレッソンの『ラルジャン』のDVDを貸してくれた。さらにブレッソンの評論集も貸してくれた。いやはやうれしい。


そして私も、さすがに家について爆睡。
昼過ぎに起き、すこしぼんやりとしてから思い立って掃除。掃除機だけでなく久しぶりに床拭きなどもしつつ、家の前の草むしりなども。


夜になって近所の大鳥神社でやっていた例大祭を覗いてくる。祭り囃子や奉納のための踊りなどをぼんやりとみつつ、たこ焼きを買って帰宅。たこ焼きを売っている店主の人が「マヨネーズは無しだよ、マヨネーズは無し」となぜかマヨネーズを手に持ちながら、マヨネーズをつけずに渡してきた。あれはなんだったのか。


充実した週末を過ごすと、月曜日がいろいろ億劫になる。昨日は23時過ぎにすごく眠くなってしまい、嫁と電話をしていてもうつらうつらしてしまい、怒られたので、すぐに寝ることにした。