東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『風呂のたしなみと敗北』

嫁氏と娘子が帰ってきてから、3日間、娘子を風呂に入れる担当になる。決して風呂が嫌いじゃないばかりか、むしろ好きな娘子であるのだけれど、3日入れて3日とも大泣きさせてしまった。私の風呂所作が気に入らないと見える。もしかすると、私の所作がゆっくりであるので、身体が冷えて泣き出しているという可能性もあるのだけれども。あまりに泣くので心配になり、風呂の扉をあけて嫁氏も動向を伺う事態で、いろいろと苦闘の日々。

環境が変わったことに対する問題は無く、娘子は穏やかに暮らしている。どちらかというと、猫のみぞれの方が、自分のテリトリーに見覚えのない小さき者が入ってきたという按配で、そわそわしている。でも、夜になり、娘子が眠りにつくと、枕元にきて一緒に寝るので、そういう感じで住人として受け入れてくれればと思いつつ。


先日、マイケル・ウィンターボトム監督の『ひかりのまち』を久しぶりに見返し、やはりとても良くて、ホクホクとした気分になる。して、マイケル・ナイマンの音楽ばかりを聴く日々になってしまっている。このマイケル・ナイマンパワープレイ期は定期的にやってくるので、もうそうなってしまったらひたすら聴きまくり、期が過ぎるのを待つしかない。マイケル・ナイマンバンドや、オーケストラを駆使した曲も好きなのだけど、ピアノのソロが本当にいい。イメージは映画同様、夜の街灯りの中で、たくさんの人がいるのに、気持ちの中ではずっと孤独。でも、そこにポッと暖かいモノを添えてくれるような。