東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『紫陽花が咲き出したこのごろ』

雨あがりの土曜。心地いい陽気。紫陽花がちらほら咲きはじめてきた。好きな花。


午前中に娘子と公園へでかける。休日は家族連れ(特に父層)多し。砂場で遊んでいると、まわりの家族連れに気を取られるらしく、スコップを持ちながらよそ様の動向をじっと見入る娘子。

とある一家族。父、娘、息子の3人が、砂場で山を作っていた。父が「水を砂にかけて。そうすると砂が固まるから」と言うと、それを聞いた息子がびっくりした様子で「水って氷なの!?」と言っていたのが面白かった。


昨日、金曜。夜に前々職の職場の同僚であるS君と会う。僕が日記で「頭が痛い」やら「頭が悪い」やら書いていたら、頭とその他のことを心配してくれるメールをくれて会いましょうと言ってくれた。有難いお人。


で、S君にはDVDやら本を借りていたので、それらを返却しようと思い、返却前に改めてブレッソンの『ラルジャン』を観る。徹底した引き算。それでもこれほど面白いってのはどうなのだろう。借りていた本『シネマトグラフ覚書』は少しだけ読んで返すことに。この本は、いずれ自分で購入する。


待ち合わせは池袋西口。店は僕が選んでいいとのことだったので一度行ってみたかった『サクラカフェ』に行くことに。同名ホテルの一階にあるオープンスペース。海外からのバックパッカー向けのホテル。カフェは24時間営業で、雰囲気がなにやら良い。僕は外国に行ったことがないので判らないのだけど、前金制でカウンターでドリンクやら食べ物やらをその都度頼む方式もそういった人たち向けなのか。見たこともないビールがいろいろあってそれを呑むのも楽しい。


S君と近況などふまえいろいろ話す。先日、DVDで観た新海誠監督『ほしのこえ』について、こちらから話題を持ち出す。この監督の作品は初めて観て、観終わってどうなのだろうと考えていた。似た印象と勝手に思う『凹村戦争』『花と奥たん』はとても面白いと思ったのだけど『ほしのこえ』に関してはどこかブレーキがかかる。
物事の解決って、解決までいかなくても肯定できるかできないかって、それが個人的なことになればなるほど自己完結でしかありえない状況もあるわけで、それがどんなきっかけであれ、本人が肯定できれば救われるってことはあると思う。僕自身、そんな自己完結による物事の肯定はあっていいと思うのだけれども、それでもどこかすっきりとこない観賞後。で、S君と話していてなんとなく思ったのは、この作品と、登場人物とが、どこまでも内閉しているのではないかと。それが悪いってわけではなくて、ただ、個人的にはその内閉にどこかすっきりしない感じがした。DVD特典として入っていた『彼女と彼女の猫』は、モノローグの形で猫が擬人化されていて、登場人物の主眼を通した擬人化ではないところが個人的にはよかったです。猫はどこまでいっても猫でしかないはずだから知らないことは知らないままで。検索したらyoutubeにあがってた。改めて観ると饒舌な猫。最後まで彼女なしでモノローグで良かったような気もする。


そんな風に、いろいろ話して楽しい夕餉でした。


まったく関係ないですが、日またぎで卵白を混ぜていた。気がつけばこんな時間。