東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『とある仕事を思い出しつつ』

tokyomoon2017-02-02

ある募集に出すための脚本はなんとか書き終えて、期日に間に合うように郵便局に出せた。ギリギリ。とにかく終わって良かった。そして気恥ずかしいのは、宛名が「◯◯賞」係と書かねばならず、郵便局員さんに、あ、こいつなにか応募してやがるな、と思われるんじゃないかということだ。あれは恥ずかしい。これがさらに「新人◯◯賞」とかだと、「お前、その歳で新人ってこともないだろう」と思われるのかと思うといたたまれない。


とはいえ、出した。ギリギリ、提出期限の前日というか朝までかかった。元々夜に弱く、深夜には寝てしまううえ、日中は仕事だし、そういう中でいろいろ困難はつきまとうが、しかし、フランツ・カフカはそういう中で書き続けた。そういう気概だよなぁ。しかも死ぬまで評価されなかろうが書き続け、そのうえ死後は自分の書いたものは処分しろと遺言を遺したという、そのような考え方でも、書き続ける信念とはなんだったのか。見習いたい。


まぁ、何かに応募するということはきっかけというもんだなぁと思う。なかなか通るということはないだろうが、何名かの方にでも目に触れて読んでもらえるなら幸いだ。もちろん、そこで批評されて意見をもらえるにこしたことはないけれど。なかなかそこまではいかずというのが残念だけど。なんにせよ、1作品、作れた。これは自分にとって良い機会だった。


で、その分、溜まってしまっていた諸々をやらねばならない。再びチキチキとパソコンへ向かう。


そういえば先週末は新潟と仙台に出張していた。なんだかずいぶんと昔のような気もする。新潟は一泊。仙台は日帰り。驚くべきは新幹線だ。僕は北上するには大宮からの乗車で新幹線に乗るのだけど、新潟も仙台もあっという間に着く。とくに仙台はとてつもなく速い。はやぶさに乗ると大宮の次は仙台で1時間ちょっとで到着してしまう。8時くらいに家を出たのに、10時半には仙台にいた。まったく恐ろしい。利器は一体どうなってるんだ。ちょっともう、乱暴すぎるよ、こんなに便利でいいのかな、利器。


そんな最中、とある仕事に関わり、その作品の企画概要を聞く機会があった。とこかで似たようなコンセプトのことをやったことがあったなぁと久しぶりにかつての仕事を思い出し、久しぶりにその作品のDVDを引っ張り出した。ハッキリと覚えてるところもあれば、あ、こんなとこもあったなぁと思うところもある。その当時もそして今もあるドキュメント的なモノを感動という言葉でまとめることに対するある種のテーゼ(といえば大袈裟だけど)でもってその企画をやろうと臨んだ。そこには当初の予定ではまったく想像もしてなかったことも起こった。モノづくりの困難さとかに触れることができた作品だった。とはいえ1つの形で完成し、作り手としての手応えのようなものは残せたような気もするけれど、果たしてそれがどれほど世の中に爪痕を残せたかというとわからない。興行という側面から見たら失敗してしまっていた気もするし。難しい。


いやいや過去に浸ることは辞めねば。今はまた異なる発信の仕方があるはず。今、と、先を見ていかねば。


そういうことを考えていると、すっかり暦は2月に。例年1番寒さを感じる季節。