東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『タイミング』

tokyomoon2018-03-22

春分の日の昨日、職場で仕事をしていると、窓の外にみぞれがちらついていた。


先日、近所の桜の木の、花が咲き始めているのを見つけて、いよいよ春かー、と楽しい気持ちでいたのにまだ寒さゆるぎない。この季節に雪にならなくてもいいのに、と思うが。


毎年書いているけど、今年も鼻水がでて、目が少し痒い。きっと花粉症の兆候だろうと思いつつ、『確定』の刻印を押されたような決定打がなく、なんとなくまだ大丈夫かな、みたいな気持ちでいる。


録画していたノア・バームバック監督『ヤング・アダルト・ニューヨーク』を観る。冒頭で引用されるイプセンの『棟梁ソルネス』の台詞で、驚いた。それまで、その戯曲に触れたことがなかったのだけど、仕事関連で、この戯曲の上演作品を観たばかりで、そんなタイミングで台詞を引用される映画を観るとは思わなかった。

ソルネス:近頃、若者が怖くてな。

ヒルデ:若者が?

ソルネス:ああ、だからドアを閉めて閉じこもっているのさ。今に連中がやってきて、踏み込んでくるぞ。

ヒルデ:なら、ドアを開けて入れてあげたら?彼らも静かに入ってくるわ。あなたにとっても良いことよ。

ソルネス:ドアを開ける?こっちから開ける?


中年の建築家ソルネスが、若く才能のある弟子にいつか仕事を取られるのではないかと恐る会話。『ヤング・アダルト・ニューヨーク』も、40代の夫婦が、それまでの不自由ない暮らしの中で抱えていたことを、若いカップルとの出会いによって、葛藤をぶつけ合いながらも振り返り、再び活き活きとした生活を取り戻す物語。


それにしても、タイミングってあるのだなぁと驚くばかり。アダム・ドライバーは、なんか特徴のある顔をしているなぁ。なんというかそら豆みたいな輪郭だ。スターウォーズといい、人を欺き(そのつもりは無い野心家かもしれないけど)自分のために生きる役だった。


話は全然変わり、この前、恵比寿を歩いていたら、前方から友人のMくんが歩いてきた。驚いた。久しぶりの再会。最近は役者としても活動目まぐるしいMくん。4ヶ月ぶりにアルバイト先へ行く途中だったという。


それもまたタイミング。