東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『台風一過』

tokyomoon2018-08-09

台風は僕の住む地域、というか東京は逸れていった。ホッとすると共に、とはいえ、被害のあった地域もあるし、こればかりは自分がどうだとかで完結するものではない。


昨日は絵にかいたような台風一過で、久しぶりにかなり暑い一日。嫁の体調があまりよくなかったので、少し早めに帰宅。コンビニでご飯を買って家で家族で食べる。と、娘が「お腹が痛い」と言い出し、手にも発疹のようなものがでてくる。娘への対応で、カッとなってしまい嫁と問答。いかんなぁと思いつつ、どうしても荒げてしまう。


娘と嫁が眠ってから映画。

新房昭之監督『打ち上げ花火、横から見るか?下から見るか?』
途中まで原作通りに進んでいたのが、40分くらいからオリジナルの物語へ。単純に長尺映画としては、原作が短いから変更が入ったと思われる。「もしも」の設定の2択を描く物語であるのは、もともとの原作自体が、「もしも」というドラマの一編として書かれているからだろうけど、「もしも」は2択くらいまででないと価値がなくなるというか、何度も繰り返すことができること、それを主人公たちが意識できてしまうことが、オリジナルの良さを減らしてしまっているような気もする。あと、原作のギリギリ恋にならずに2学期を迎えることなく終わってしまう関係性が、この作品の魅力のような気もしつつ。見終わってなんとなくまだ眠くなかったので、もう一作品。

黒沢清散歩する侵略者
意外なほど、愛の話だった。黒沢さんの映画はエキストラの使い方が面白いというか、センター駅付近でロケされた主人公二人が歩きながら話すシーン。駅前なので、いたるところに人物がいて、それが歩いたり立ち止まったりしているのだけど、カメラが振られるいろいろな場所にエキストラの人たちがいて、きちんと世界があるのだけど、何やらその人の多さが少し不気味に感じられるほど。物語の後半、ジャーナリストがショッピングモールで声高に叫ぶシーンで、群衆が集まっているところの構図もなんだか格好良かった。


朝、娘の発疹は治っていたようだが、夜の間、なんどか嫁が起きて娘の体調を確認していたらしい。映画を観て、寝ていた僕が怒る筋合いはないのだろう。