東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『台風が近づいて』

tokyomoon2018-08-08

午後を過ぎると、台風が近づいて風がどんどんと強くなっていった。こればかりは不思議なもので、台風が近づいてくるとなんだか少しワクワクするような気がするから不思議。


仕事終わりは夜9時過ぎだったのだけど、その時はまだ雨はそれほど強くはなく、電車もちゃんと走っていた。


家に帰り、筋トレ。それから録画していた岩井俊二監督『打ち上げ花火、横から見るか?下から見るか?』を観る。冒頭、固定されたカメラで、4:3のカメラにすっぽりとおさまる狭い居間でテレビを見る主人公の画は、その後の監督の傾向とは異なり、こんなんだったっけな、とかつてこの作品を見た記憶を思いかえしてみる。でも、たしかに正面からアップで俳優をとらえる画は多かったような気もする。そのあと、父親との会話のやり取りで頻繁に繰り返されるカットバックのスピードや、学校に通う時の移動、通学時の手持ちの画は、子供達の若くはちゃめちゃな行動力を描くかのようなカメラの動き、照明の光が部屋の中でも強く俳優たちを照らすところなど、その後の監督の表現の根底にあるものはすでにあるように思う。


観終わって、さらに風が強くなったように思う。昨日買った、福島聡さんの漫画『BARARUSH』を観る。前作『ローカルワンダーランド』に同じキャラクターが出演する短編があったなぁとは思っていたのだけど、その短編と『RARARUSH』の第三話がまったく同じだった。僕のちょっと上の年代が夢中になったアニメーションの世界。実名の出る作品の面白さ。


台風で風は強いが、暑さはなく、気が付いたら眠っていた。