東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『老夫婦がいた』

朝、起きて朝食を食べて実家を出る。マスクが苦しいので、外を歩くときは外してしまう。実家から職場近くまでは、1時間半程度。やはりちょっと時間がかかる。古本屋で買った『武漢日記』を読む。小説もいくつか鞄に入れている。ザッピング的な読み方をしてしまう。おかげで鞄が重いけれど、本はいろいろ入れておきたい貧乏性。

 

職場についてから、車で現場へ。晴れてとてもポカポカしているのでドライブの気分で気持ちが良い。首都高速もガラガラというわけではないけれど、程よい混み方。職場へ戻る道すがら、交差点で止まっている時、梅の花が咲いている木を見つける。風で花が散っていて綺麗だった。その散った花の向こうに、年配の男性と女性がいた。おそらく夫婦だとは思うのだけど、杖をついた男性と、その男性を支えるように手を差し伸べている女性。男性は歩き出そうと頑張っているが、なかなか一歩が踏み出せない。そんな男性を、急かすこともなく、じっと支えて立っている女性。その姿がとても良かった。

 

夕方、渋谷へ移動して、再び仕事。宮下公園の付近は人通りがかなり多かった。仕事を終えて、地下鉄へ。今日は、東京の自宅へ。翌朝が少し早いから。あっという間に最寄り駅へ着く。うーん、時は金なりという言葉を考えると、やはり移動時間は短いに越したことはない。悩ましい。

 

家に帰り、猫たちがくつろぐ横で筋トレをしつつ、映画監督の白石和彌監督と丸山ゴンザレスさんの対談番組を観たり。その後、夫婦別姓に関するETV特集を見ていると、緊急地震速報がテレビから発信される。揺れる。猫たちが反応する。思いのほか揺れが長く続く。二階の嫁と娘が寝る部屋へ。二人も起きていた。ようやく揺れが収まっても、なんだか地面が揺れているような気持ち悪さを感じる。東北の方で震度6を観測。不謹慎なことを言えば、忘れたころにやってくるとはこのことかと思う。ETV特集は面白そうだったのだけど、地震の報道番組に変わってしまった。しばらく見ていたら、僕もいつの間にか眠ってしまい、ふっと目が覚めると、娘がトイレに起きてきていた。「一緒に寝よう」と言われて一緒に布団へ入る。それで、またすぐ眠る。結果的に、あまり緊張感が無い自分だなと思う。