東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『見知らぬ町で』

朝、少しゆっくりと起き出してから、洗濯したり、台所や、トイレの掃除。一気に汗だく。

暑い暑いとは言いつつも、じめじめとする暑さじゃないので、過ごしやすい気がする。

シャワーを浴びてから、仕事へ。出先。神奈川の山側の方へ。副都心線からは相鉄線直通になると、一応一本で行ける。便利になったなぁと思う。

仕事先の目的地がある駅で降りる。長閑な住宅街。公園も、遊具がポツポツとある素朴なもので、散歩をするにもやや物足りない。鉄塔がどーんとあるのは見晴らしが良かったけれど。公園の日陰になっているベンチに腰をおろす。暑いけれど、日陰なのと、あと、風が猛烈に吹いていたので苦ではなかった。

引き続き、夏目漱石の「こころ」を読みつつ。話は先生の手紙へ。そういえば、Kとの出会いはこうだったと思い出す。考えてみると、敢えて名前を伏せて、Kと呼ぶことで、わたしの個人的な体験を、記号化し、Kが読み手の中で自分なりの誰かになり、誰にでも起こりうる物語に変えているような気がする。それにしてもこの「こころ」が描かれた当初、Kというアルファベットで人物を呼ぶと言うこと自体が、今の受け取り方とだいぶ印象が違うのかもしれない。

それから仕事諸々。日中は猛烈な暑さだったけれど、陽が傾いてくるにつれ、過ごしやすくなってくる。団地のある静かな住宅街。買い物や散歩、ランニングなどをする地元の人々。団地の白い壁に夕日が当たる。オレンジ色に染まった団地が徐々に紫色に変わっていく。空をみるとほぼまん丸の月がゆっくりと姿を現してきた。

20時過ぎ、諸々終わり、地元の駅で解散。駅前で夏祭りをしていた。外部の者からすると、なんの祭りかもわからない地元の祭り。だけど、たくさんの人で賑わっていた。楽しそうだなと思う。

電車に揺られて帰路。最寄り駅に着いたら猛烈な暑さ。久しぶりに扇風機だけではややしんどい熱帯夜。とはいえ、扇風機飲みで睡眠。