東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『連休の日々』

ゴールデンウィークの3・4・5日は久しぶりに車を運転していろいろな場所に出かけた。さすがの連休なので洒落にならないほどの渋滞に巻き込まれたけどそれでも車を運転するのは楽しい。


■ 3日に行ったのは秩父羊山公園羊山公園の芝桜は満開だった。当然、人もたくさんいた。芝桜はきれいだったけどあれはやはり観光地サイズの「きれい」なんだろうなと思う。それもそれで楽しい時はあるんだけど、つくづく観光地だなぁと思いました。


秩父に向かう途中に休憩も兼ねて道路の横を流れている川のほとりで車を止めた。さほど大きくはないその川は深いところでも膝下くらいの水量だろうか。水底が見えるほどの透明なその流れの中に手を入れてみるとひんやりとして冷たい。川べりに座ってぼんやりとしてみる。日差しは快適。新緑の木々が風に揺れている。そこに虫取り網を抱えた子供が自転車に乗ってやってきた。その子供は「こんにちわ」と僕に挨拶をしてから躊躇することなく川に入り、網を川の中に突っ込んで何かを探し始めた。聞いてみると小さいエビが採れるのだという。草が生えている川のほとりにエビは隠れるようにいて、去年はたくさん採ったと教えてくれた。


■ 網を抱えて川の中を歩き回る子供を見ていると、この子にとってこの川は物心ついたときから当たり前のようにあったのだろうなと思えてきた。やがて子供はエビを探すために場所を移動するといって下流のほうに向かって自転車をこいで行ってしまった。僕はがんばってねと声を掛けてから車に戻った。


■ 4日と5日は千葉の房総半島へ。鴨川〜館山にかけて海沿いを車で走った。久しぶりに海を見た。でかいな海は。太平洋がずっーと広がっている。夕方の海は風が吹いてまだ肌寒かったけど、サーフィンをする人たちはずっと海の中で波を待っていた。


■ 車で走っているといろいろな町を通り過ぎる。漁港や田んぼの広がるのどかな場所。そこで暮らす人たちを車の中から走る速さで見かける。農作業をしている人。犬の散歩をしている人。かごを持って歩いている人。自転車に乗っている人。その人たちにはその人たちの生活がある。ただ通り過ぎるだけの僕はその人たちとは無関係。僕の知らない場所はたくさんあって、僕の知らない人がいっぱいいる。いろいろなところに出かけるとそんな当たり前のことを改めて思わずにはいられない。


■ 帰りは初めてアクアラインを走った。えらく高い通行料だったけどあっという間に木更津から川崎に着いたし、本当に海の上を走っているような気分になった。それはそれで楽しかった。


■ そういうわけで、車で走り回ったゴールデンウィークでした。