東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ゴールデン新年会』

■職場で、間違って言葉にしていた日本語があるかという話しになった。ある方は写真の『焼き増し』をずっと『焼きまわし』だと思って言葉にしていたらしい。増やすのではなく、まわす。それはそれで意味が通じそうだし、言われた相手もなんとなく聞こえが似てるので、聞き流してしまうのではなかろうか。

で、もう一人、『知覚過敏』を間違えて言っていた人がいた。ずっと『ちかちくびん』と言っていたらしい。字面で見るとそうは言わないと判るけど、音だけで聞いていたら、間違えるものわからないでもない気がする。
それにしても人から『最近、歯がちかちくびんでまいるよ』と言われたら、なんだか歯がとんでもないことになっているように思える。


■仕事後、新宿にて2月末と3月に芝居をやる人たちの新年会に参加。僕はその芝居に映像という形で参加する。仕事があって遅れて行ったら、みんな程よく飲んでいた。

稽古を見学した時は合わなかったスタッフまわりの人たち。初めてきちんと話す人もいれば、以前一緒に芝居をやった人たちもいる。楽しく飲みつつ、時に芝居に関する話しにもなり、人によってこの作品に対して異なる考えをもっていることを知る。そういう話しは興味深い。

11時過ぎて閉店ということで最初の店を出た後に、もう一軒行こうということになり、ゴールデン街へ。カウンターだけの狭い空間で、ゆっくりと酒を飲む。お店の棚には武田百合子さんの『富士日記』や内田百輭の『ノラや』ほか文庫がいろいろ置いてある。会話がなくなり、店内を流れる音楽だけが響く時がある。そういった時間がそれはそれで心地いいのはお店の持っている空間の心地よさでもある気がする。初めて意識して聴いた清水靖晃さんの音楽。饒舌なる夜の静寂。