■マレビトの会を観た時のパンフレットに入っていたチラシの束の中に、太田省吾さんの作品のDVD-BOXに関するものがあり、これは欲しいとさっそく窓口である京都造形芸術大学の舞台芸術研究センターに問い合わせ。手続きをしてくれた方の口調にたまに京都の言葉のイントネーションが伺え、なにやら面白かった。方言という言葉を使うと、なにやら東京弁が偉そうに聞こえるからアレなのだけど、決してそう言う訳ではなくて、単純に自分と違う音色の言葉を発する人が興味深い。
結局、太田省吾さんの芝居は一度も観たことが無く、今やその機会を完全に失い、とするとそれでもその作品に触れたいとするならば、戯曲や著作、さらに記録映像に頼るしか無いのだけど、映像ってやつはきっと本当に記録でしかなくて、手触りというか、質感のようなものは劇場でないと判らないのだろう。最近、実際に観る機会を得た、下鴨車窓、PortB、マレビトの会などの作品も映像でその作品に触れることと、舞台で観た時の印象とはきっと異なるのだろう。
ゆっくりと照明が暗くなっていき、見える全てが真っ暗になるあの瞬間。舞台に立つ役者の足音、息づかい。音楽と台詞の、音量を調整していないまま耳に飛び込んでくる音そのもの。
とはいえDVD-BOXは楽しみ。物欲の権化ですな。
■暖かくなって来たのかと思いきや、朝夕は結構冷え込む。今日に至っては日中からずいぶんと寒し。桜の木々に蕾みがちらほら。