東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ホタルツアー』

今日は雨かと思いきや晴れ間の見える一日だった。

会社から仕事用でとiphoneを支給される。前職では無かった経験。自分の持っているスマートフォンよりも大きいし、重い。使い方は、とりあえず使いつつ把握。「こなす」にはまだ時間がかかる。

会社で支給されたパソコンはWindows。別にそれはそれでかまわないのだけど、DELLのキーボードはうちづらい。macPowerbookに慣れてしまうと、あの出っ張っていて押しづらい感じがどうにも慣れない。打ちにくいと、それだけで文章を書くこと等に時間がかかる。慣れていくしかないのだけど。


30日(土)。先週、家常さんや宮嶋くんと話をしていたとき少しだけホタルの話になり、ホタルが見たくなってせっかくだからと家常さんや宮嶋君も誘ってみた。家常さんが武蔵五日市で以前ホタルを見たと言っており、そこへ行くことに。というわけでレンタカーを借りてでかける。車に乗れる人数を考え、あと一人分余裕があったのでご近所のT君にも声をかける。


せっかくのドライブなので宮嶋君にCDを持って来てもらい、DJ宮嶋による選曲でドライブ。まずは七尾旅人さんのファーストアルバムから。初めて聴いた。とても良かった。


武蔵五日市に向かう前に吉祥寺へ。『キチム』というお店で少し遅めのランチ。お店の雰囲気も料理も良かった。喫茶店の本棚にキノコの本があり、それになぜか娘子が興味を持ち、その本をたまたま持っていた宮嶋くんに読め読めとせがむ。気付けば宮嶋君と娘子が仲良く読書をしていて、その組み合わせの妙が面白かった。

後ろ姿をみた家常さんが「ミシェルとイブキ」という映画を思いつく。迷子になっていた娘子に、おうちはどこ?と訊ねたミシェル宮嶋。「あっち」と娘子に言われるままについていくとそこは海だった、という話。いい話だと思う。その後はやけにでたらめな話になったので割愛。


吉祥寺後、武蔵五日市へ。道路がやけに混んでいてずいぶんと時間がかかった。家常さんが教えてくれたホタルの見える川に着いたのは夜19時過ぎ。少しずつ日がくれていく。真っ暗になるほどではない。空が明るいのは、どこかの明かりのためか。とはいえ、近くにいる友人たちの姿も黒いシルエットになっていく。そんな中、川の向こうの木々の風景の中に、点のような明かりの明滅がある。とても小さな光。一定のリズムで明滅をくり返す。葉っぱに止まっているイメージだったのだけど、彼らはだいたい飛んでいて、呼吸する様に明滅をくり返す。暗がりの中でその光を見つけては、ぼんやりとその光の行方を追う。


人の作り出した灯りに比べると、ずっと弱いその灯り。ふわっと消えて、ふわっと点く光は、なにやら呼吸をしている様に思える。実際、その光は、生きている。ただただぼんやりと見ていた。


帰りの車内、くだらない話をしたりした。皇居付近で首都高から間違えて降りてしまって、どうせならナビに頼らず帰ろうってことになり、みんなでああだこうだ言いながらドライブ。前のタクシーを追うなんて言ったそばから、タクシーが客を降ろす為に停まって、みんなで笑った。ドライブはたのし。


素敵だった週末の向こうでいろいろと動く世の中。楽しいことも嫌なこともどっちもあって慌ただしい。