東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『埼玉に帰省した週末』

仕事はバタバタの日々が続いている。でも、その中で充実を感じることもある。素直にやってよかったと思うことはある。もちろん、そればかりでは満足できない部分もあるけれど。


で、確かあれは木曜日。また新宿で少し余裕ができた僕はすかさず喫茶「西武」へ。繰り返しだけど無線LANが飛んでいる喫茶店で、パソコンさえあれば仕事も出来る。携帯さえあれば仕事が出来る。嗚呼、なんて便利すぎて残念なんだろう。そんなに仕事ばかりやっていたくない。


で、そこで僕はある人を目撃した。もしかしたら人違いかもしれないけれど。なにせネットや著作物のプロフィール写真やメイキング映像などでしか見たことがないから、見間違いの可能性もかなりある。ただ、その人だと思う。間違いではなく。ゆったりとした動きで、上着を抱えて席から立ち上がった。思っていたより大柄のようにも見えたけど、なんともはっきりとは判らない。ただ、その佇まいの落ち着いた雰囲気で、新宿の喫茶店の慌ただしい中、その空間だけ別世界に思えた。それで久しぶりに、その方のホームページを覗いたら日記がひさしぶりに更新されていた。もちろん偶然だろうけど。


金曜。バタバタと出かける。一つは5月公開のある映画の試写。何よりも仕事で映画を観れるのが有り難い。それから向ケ丘遊園へ。そこから目的の場所に地図を持って歩く。歩きながら電話をしていたら思いもよらぬ方向に向かってしまい遅刻してしまった。自分では決して方向感覚が悪い方でなないと思っていたし、これまでもそんなことは無かったのだけどこの日ばかりはまったくダメだった。時間の都合もあり、たまたま走って来たタクシーを捕まえる。地図を見せると「お客さん、全然違うよ」と軽く説教っぽく言われる。まったく恥ずかしい次第。


土曜。仕事で朝4時半起き。早朝は嫌いではないけど寒い。で、午前中はチキチキと仕事。それから帰宅し、レンタカーを借りて、我が実家へ。今年最初の帰省。母は一度、僕の家の方に来ていたのだけど、父は自分からは来ない。その割に孫には会いたいらしく僕らが来るのを心待ちにしていた。「何か食いたいものはあるか?」と言われたから「寿司」と答えた。考えてみると、まずは娘子のリクエストを聞くべきだったかもしれない。


娘子は父と母にも懐き、「ジジー」「ババー」と楽しくやっている。土曜は夕飯を食べてしばらく遊んでから就寝。何よりも僕が先に眠気にやられた。


日曜はレンタカーで出かける。こういうときも父は「行かない」と言って留守番をする。それが強がりなのか本気なのかいまいち判らない。父は、まぁ、大概そういう感じで生きている。我が実家がある埼玉は越谷は最近、イチゴ狩りを押しているようで、イチゴ狩りが出来るビニールハウスがたくさんあるらしい。それで、イチゴ狩りをしに出かける。こういう時に嫁氏は頼もしい。「多少形が悪くても、軸の太いものを選ぶべし。それが甘くて美味い」と言いながらバシバシとイチゴを刈ってゆく。それをもしゃもしゃ食べる。それから、越谷産の野菜を直売している店にも行った。改めて思うが、越谷は田畑が多い。かつてはもっとあった。うちの周りは全部田んぼだった。それで夏はカエルの声がうるさかった。今はずいぶん減ったが場所によってはまだまだあるし、そこで野菜なども生産されている。美味しそうなネギが100円で売っており、ホクホクと買い物。あとレイクタウンというバカでかいショッピングモールへ。母はこういうところに行くとすぐに「何か買いなさい、必要なものを買いなさい」と言ってくる。「必要なものは無い、欲しいものはある」と答える。夕方まで遊んで、それから帰路へ。途中、いわゆるスーパー銭湯へ。大きな風呂につかるのは本当に気持ちいい。久しぶりにゆっくりとした週末。明日からはまたバタバタとするだろう。