仕事の用件でとあるオーディションのようなものに参加する。受ける側ではない。見る側。審査するなんて大仰なポジションではなく、まぁ、見るという立場。審査するなんて身分ではない。ただ、いろいろな人たちを見るのは愉しい。僕はなんにせよ、人を見ることが好きだ。
で、今日見た人たちは20代前半の子たちがほとんどで、僕なんかよりも10歳ほど年下の子たち。物足りなかったなと思うのは、どこか無難にまとまっている感があったこと。それぞれに憧れる先達がいるのだろうと想像出来るパフォーマンスのように思えて、そうなるとすでにそれをやっている人たちで充分のように思えてしまう。ある程度の完成度よりも、過激で不安定だからこそ目が釘付けになってしまうような姿がみたいなぁと思った。
とはいえ、20代前半で、何十人という人たちの前でパフォーマンスをするなんていうことをするのはすごいなと素直に思う。自分はそういうことをしたことがない。そもそも、オーディションを受けようなんて発想がなかった。その当時、少なからぬ野心を持って芝居を作ったりしていたけど、そうやって何かを発信することが何かにつながると思っていた。結果からするとそれが何か結実することはなかったけど。だから、そうやってオーディションを受ける人たちは、自分の進んできた道とは異なる道を進んでいるなぁと思い、それだけで尊敬のようなものも感じる。もちろん自分がやってきたことを否定するわけではなく。
それと関係なく。嫁と娘が山形から戻ってきた。仕事が終わって家に着いたときには二人とも寝ていた。嫁も娘も少し体調が悪いらしい。疲れもあるのだろう。駅弁のお土産を買ってきてくれた。『牛肉ど真ん中』というとても美味しい駅弁がある。久しぶりに食べたけど、肉自体の美味しさ、甘さ、柔らかさなど、改めて美味しい。コンビニの味になれるとこういう弁当の美味さに改めて驚く。まぁ、その分、料金も高いわけだけど。
で、娘はぐっすり寝ている。明日もちょっと早く家を出てしまうので、まだゆっくり話が出来ないのだけど。それはともかく、娘と嫁が僕の毛布を使って寝てしまっているため、今夜僕はどうやって寝ようかと思案している。