東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『茶々丸とにじ』

tokyomoon2017-09-08

近所のノラ猫で、最近食欲もなく、痩せてきている茶々丸と家族で呼んでいる猫がいる。あまりに痩せているので心配になった嫁が保護し、病院へ連れて行くと、猫エイズ、貧血、腎臓機能障害、そのうち白血病にもかかるんじゃないか、というなかなかな診断結果が。ひとまず薬を処方してもらい、フロントラインという虫駆除をする。それで、薬の効き目が落ち着くまで、家で少し面倒をみるということを言いだし、どこからかゲージを借りてきた。少し食欲が回復し、僕らに「フー」と威嚇するくらいの元気がでてきた。


家の周りには無数のノラ猫がおり、その猫たちに対する受け止め方は人それぞれだろう。餌をあげるものもいれば、家の周りをウロウロすれば追い払う人もいる。


「キリがない」と言われたらそれまでだろうという行為もあるけれど、「キリ」はある。自分のできること、できないことで線引きをすればいい。世の中の全てのノラ猫を救うことはできない。嫁は自分の見える範囲にきた茶々丸を世話して、看病している。そういうことでいい。日本や世界を一緒くたにして何ができるはずはなく、ただ、目の前にあることに出来る限り向き合えばいい。


昨日、仕事に行く前に少しだけ娘の学校の授業を見学に行く。娘の学校は授業参観日が決まっているわけではなく、1週間、開放されているので好きな時に見にいくという、なをだか自由なシステムだった。


廊下に貼られていた自由句に、趣きのあるものがあった。


行くと、1時間目は読書という、図書館で本を読むという素晴らしい授業をしていた。実際、子供達も黙々と本を読むだけなので、僕も本棚を物色。宗教学者中沢新一さんが子供向けに書いた神様についての本が面白そうで、娘にいつか借りてきてくれと頼もうと思う。


そのあと、音楽の授業で、歌をうたったり、ピアニカを弾いたりしていた。子供達はパラパラと出入りする大人たちを「なんだなんだ?」という顔で眺めている。で、ちょっと楽しそう。普段と違うことがあると楽しいだろうね。確かにわかる。


それから「にじ」という曲をみんなで歌う。エレクトーンのシンプルな音に、子供たちが大きな声で歌う。うまいというわけではないけれど、あっけらかんと元気に歌う感じと、その歌が妙に合っていて、良いなぁと思いながら聞いていた。


あとで、嫁からYouTubeで大人の女性が歌っているものや、おそらくオリジナルと思われる男性2人組のバージョンも聴いたけど、子供たちが歌うやつが個人的には良かった。