東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『札幌に行っていた』

tokyomoon2017-09-05

先週末は仕事で札幌へ。羽田から飛行機に乗り、千歳へ。一年ぶりくらいか。飛行機に乗ると窓の外ばかり眺めてしまう。雲が多いとなんだか見晴らしが良い。


気温は思ったより東京と変わらない。大学の頃も札幌は数回しか行ったことがないから土地勘はなく、ざっくりと北大や大通り公園、すすきのという土地はわかるものの。諸事情ですすきのの端にホテルを取ったので、仕事先まで歩く必要があり、朝と晩は散歩がてら歩くことに。地下鉄で移動もできたけど、30分弱なので歩く方が楽しい。そういえばそうだったというのが、市電が走っていることか。


初日の夜は仕事先を22時過ぎに出て、ひとまず宿にいき、それから外へ。遅い時間に空いているスープカレーの店があり、そこで、夜遅くにスープカレーを食べる。野菜が多く食べ応えあり。


日中は仕事ばかりしていたので、北海道を満喫することはなく、仕事後に仕事の方々と夜ご飯を食べてから酔い醒ましに散策。すすきのまでいくといわゆる歓楽街で、それよりも札幌駅側、大通り公園との間に、アーケードのある商店街がある。アーケードの中では若い人たちがギターなどを持って歌っていて、彼らはこのあとさらに寒くなってくるとどうするのだろうと思いながら横を通り過ぎていった。なんとなく西側の方に歩いていくと、ワンブロックなにやら照明を黄色がかり、時間がそこだけ少し戻ったような場所がある。お店も面白そうなところか多かったけど、なんとなく1人では行きづらく退散。行けば良かったかもしれぬ。


その後、深夜まで開いている喫茶店を見つけてアイスコーヒーを飲む。ほっと一息。風が吹くと上着がないと肌寒く感じる。


最終日の夜は、札幌に居をかまえた大学時代の恩師Kさんの家にお邪魔させてもらう。地下鉄に乗るとすぐに着く場所で、札幌駅前あたりは自転車でも30分くらいで行ける。これまで帯広で暮らしていたけれど諸々あり札幌へ引っ越したとのこと。四月に建てたばかりの新居に、しかもお子さんが3人もいる夕食どきにお邪魔させてもらい恐縮。男子ばかり育ち盛りで唐揚げなどびっくりする量がでてくる。それを美味しそうにがっつり食べているから微笑ましい。野球が好きということで元気な子供たち。


よもや自宅にお邪魔するとも思ってもいなかったけれど、久しぶりに同級生でK先生の奥さんでもあるMさんとも会えていろいろ話す。楽しかった。話題が昔の思い出とかだと懐かしいけど、子供のこととか今の生活のことになったりするのもなんだか楽しい。


楽しく飲んだ後に、Mさんが車で送ってくれた。車中でも少し話す。どういう経緯か忘れたけど、「今は優しい人が生きづらくなっている時代だからねぇ」とMさんが言ったことが印象に残った。僕たちが学生を過ごした時期と今ではどこか空気感が違う。何か息苦しさのようなものがある。住む土地も暮らし方もずいぶん違うだろうけど、それでも何かそういう感触がある、ということが少しざわつく。それはもしかすると、かつて、自由な感覚を享受していた僕たちの世代だからこそ感じることなのかもしれない。「また遊びにきてね」と気軽に声をかけてくれたことも嬉しい。見上げると月が綺麗だった。


そして久しぶりに昨日、帰宅。夜21時を過ぎていたけど、娘は起きていたので、寝かそうと思って一緒に寝室へ。暗い部屋で横になる。Kさんのところの一番下の男の子と娘は同い年だった。その子も「おとうさん、はやく部屋に来てね」と寝るときに急かしていた。Kさんも全国に出張があり、なかなか家にいないという。きっと子供たちにとっても父親といれる時間はかけがえがないものなんだろうな。娘に「おとーといっしょにねる」と言われて、僕も似た感じだなぁと思いつつ、一緒に布団に入る。気がつくと一緒になって眠っていた。