東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『暑さ続く9月末と仙台と光の光』

tokyomoon2016-09-30

ここ数日の、天気のぐずついた感じと蒸し暑さが嫌だなぁと思う。晴れて欲しい。晴れて暑いのはいいけど、雨が嫌だなぁと思う。それにしても9月も下旬なのにまだ30度を超す日があることに驚くけど、こんなもんだったかどうかもよくわからない。


先週末は仙台に出張に行っていた。仕事なので何か観光ができるというわけではないけれど、街を歩くだけでもなんだか面白い。泊まったホテルが仙台駅の端っこで、そこから用事があり15分ほど歩いたのだけど、アーケードやちょっとした路地などそういうところを見ることが楽しい。似たようなチェーン店などが多くあるけれど、その中にもやはりその土地ならではのものがある。日曜の夜に、地元の人に教えてもらったお店に行った。一見さんお断りというお店。行っていいのかと思いながら入る。そこがとても良かった。食べ物が美味しいし、居心地がよかった。特にお酒が強いわけではないのだけど、お酒の場の、人とする話が好きだ。毎年、仙台に行くときは名取市の方に行っていたのだけど、今年は行けなかった。それが心残りだけど仕方がない。また、次の機会に。


それよりも少し前に、遊園地再生事業団青年団の舞台『子供たちは未来のように笑う』を強引に観に行ったのは、なんだかもう遠い昔のよう。役者の方々がとても素晴らしく、様々な二者択一(産む/産まない、他)を葛藤したり、受け入れたり、拒絶したり、そして、物語のスケッチの合間に差し込まれる妊娠にまつわる様々な文章の朗読によって、さらにいろいろな感覚も刺激を受ける。


そして、昨日は仕事のご縁で舞台『光の光の光の愛の光の』(http://hikarinoaino.com)を観劇させてもらった。ロロの三浦直之さん演出の舞台。こちらも本当に面白かった。

人のことを恋して、恋するあまり200年生きる。
恋をして発光する。
恋をしたくて成仏しない。など。

人がどう思うかではなく、自分の想いにひたすら正直に生きて、恋する。社会はそこにはまったく存在してないようで、世界は私と僕とそれに関わるいく人かしかいない。とても閉じた空間だけど、そこだけの世界として、きちんと完結させている。そういう感覚が、はたして今の感覚なのかはわからないけれど、自分にとって、とても素敵なものに思えた。

想像力って、世の中にないことを思い描くだけでなく、世の中に存在するものに新しい見え方を見出すことでもあって、そういう想像力に溢れた演出がたくさんあった。

この世界にあるファンタジー。この世界にあるものだけで存在するファンタジー。だからこそ素晴らしいし、それが様々なもので舞台の上に立ち上がることで、胸が躍る。役者の方々の演技というか、彼ら彼女たちがきちんとその世界を創っていた。

そして光に溢れた美しいクライマックスに、大好きなharuka nakamuraさんの音楽が流れて、
とても幸福な気持ちになる。