東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『別世界のようなの夕暮れ』

tokyomoon2015-09-25

連休期間は仙台に出張に行っていた。車で行くのだけど、距離にすると370キロくらいで5時間くらいで行ける。慣れてしまうとそれほど大した距離に感じられないから『慣れ』は不思議なものだなぁと思う。


当然のことだけど。基本的には仕事で行っていたわけなので仕事をしていた。数名ではあるけれど人前で話をすることもあり、話すことをきちんとまとめてのぞんだつもりだったけど後半はまとまりがなかったように思う。もっと丁寧に話ができた気もするけれど、丁寧に話そうとするほど時間が延びてしまうし、悩ましい。


ひとまず仕事は無事に終わり、昨日帰京。4泊もするとドッと疲れるのはホテルのベットのクッションがなんだか妙な柔らかさで寝ていると疲れてくるから。まぁ、人によっては眠れなくなるという人もいるのだろうけれどそこまではいかず、グーグーと眠れるので大したこともないのだろうけれど。


仙台へ向かう初日。少し余裕があったので海沿いの閖上地区へ行った。毎年、仙台に行く機会があり、余裕があると寄るようにしている。以前は瓦礫が多く、その瓦礫を撤去している工事用作業車が目に付いたけれど今はそれほど見なかった。瓦礫がなくなっているというのもある。ただ、それ以外に大きな変化は見えなかった。もう少し住宅建設などが進んでいるのかと思ったけれど、そういったものはほとんど進んでない。


閖上の漁港には釣りに来ている人たちがいて、きっと普通の日常はそこに存在するのだろうけれど。家はほとんど姿を消して、残された土台とそのまわりは雑草が生い茂っていて鈴虫が鳴いている。不思議なもので電信柱はちゃんと残っている。それだけが普通にあるから他のなんにもないことがやけに強調される。松の木が立っているが、その枝や葉がある一定の高さまでは、どの木も無い。その高さまで津波が来たという証がはっきりとわかる。遠くの方には賑やかな街並みとビルの光が見えるのに、手前の世界はなんだか失われてしまった土地のようだった。夕暮れからどんどん日が落ちていくと手前がどんどん暗くなっていく。その風景が自分のいる場所とは別世界に思える。



仙台が涼しくて、それは東北地方だからということもあるのだろうなと思ったけれど、東京賑やかな戻ってきても雨で寒かった。9月も下旬なのだからいよいよ秋なのだろう。