東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ぴき、ひき、びき』

tokyomoon2015-09-29

先週の話だけど、出張から戻ると家に猫が三匹いた。子猫。嫁と娘が雑司ケ谷を歩いていたらどうやらノラ猫と思われる三匹を見つけたとのこと。みんな目があまりちゃんと開かず、親猫も見当たらずニャァニャァと言っていたらしく、ひとまず三匹を動物病院に連れて行き、それからうちに連れてきたとのこと。僕が家に帰ってきたときにはまだ少しビクビクしていたけれど、今では目も回復してきてすっかり元気。仲も良く寝るときは三匹寄り添って寝ている。我が家の猫であるみぞれと比べるとかなり小さい。片方の手のひらに収まるくらいのサイズ。赤ちゃんの時はこんなもんだっただろうか。みぞれが近づくとサイズがずいぶん違うの面白い。ちなみに三匹の猫は名前が『ぴき、ひき、びき』。一匹、二匹、三匹、ということでそう呼ぶことになったらしいが、僕は未だにどれがぴきで、どれがひきで、どれがびきなのかたまに迷う。


26日の土曜は仕事を休みにして、朝からレンタカーを借りて山梨へ。友人のバンド『かげわたり』も出演する『剣の舞』という野外イベントに行く。シルバーウィーク明けの最初の休みということもあったからか中央道は混雑も無く順調に進んだ。勝沼インターでおりて、フルーツラインという葡萄農園がたくさんある畑の中を通る道を進む。山間でかなり上下左右に道があり、こういう町に暮らすということは、こういう坂道と付き合って生きていくことになるのだなぁなどと想像しながら車を走らせる。早朝は雨が降っていたけれど山梨に進むと晴れ間が見えてきた。


久しぶりにかげわたりの面々とも会う。このイベントのために北海道から来たTくんは体調が悪い中、東京から運転をしてきたとのことでみんながバーベキューをしている時もレンタカーの中で休んでいた。野外でキャンプをしながら音楽を聴くというのは愉しい。バンドメンバーのSくんの娘さんとうちの娘は楽しそうに遊び、音楽に合わせて踊っていた。会場だったキャンプ場は山間にあり、携帯が圏外の場所だった。本来ならばそういう時は割り切ってノンビリすればいいのだけれど、連絡を取らねばならないこともあり、たまに山間でウロウロと電波を探すという事態になった。考えてみればもはやアスファルトで整備されてないようなキャンプ場でさえ電波が届くのだから、それはそれで異様なことなのだろう。そして圏外であることに少しオロオロしてしまう自分もまた哀しい。しかし仕事だし。


イベントは翌朝まで夜通しで行われるのだけど、僕らは娘もいたので日が暮れたところで先に帰る。帰り際、娘が寂しくて泣いていた。空には大きな月が出ていた。帰る途中に、地元の温浴施設を見つけたので、入っていく。山梨県民の人は300円で、県外の人は500円の入浴料。露天風呂は少し硫黄の匂いがする40℃くらいのお湯で、露天としてはぬるいくらいでいつまでも入れる感じだった。娘は久しぶりに男湯に入ったので、少し緊張していた。外へ出ると虫の鳴き声がうるさいくらい。まわりが静かなこともあるのだろう。夜9時過ぎくらいだったけど、車通りも少なく町全体が眠り始めているようだった。


日曜と昨日は仕事。バタバタしている。いろいろ。