東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『今年はだいぶ早く梅雨も明けて』

tokyomoon2018-06-29

先日、新潟に行った時、帰りの新幹線が地震で遅延し、だいぶ帰京するのに苦戦した。目的の駅で降りれずに別の駅で降りたところ、新幹線改札のところで「後日、みどりの窓口で返金をしてもらってください」と言われたので、先日、みどりの窓口へ行ってみた。チケットを見て、しばらく調べごとをしていた駅員さんから「返金2時間以上の遅延の場合で、1時間半の遅延の新幹線に関しては対象外でございます」と言われた。それはそれでなるほど、勉強になった、と思ったものの、いや、別に僕が来たくてきたわけではなく、駅員さんに指示されたから来たまでなのに、なぜ無下に帰されるのだ。別に最初から返金されないならそれで良かったのに。何やら不毛な時間に少しばかり狼狽る。


ここしばらく暑く、強い風の日々が続く。この前の土日は仙台へ出張に行っていた。何があったのかわからないが、土曜の夜のホテルがまったく取れず、前日にオロオロする。少し前から出張は決まっていたのだから早めにホテルを取っておけば良かったのだが、どうもそういうのは億劫な性質で。あと、まぁ、シングル一部屋くらいなんとかなるだろう、という安直な性格も災いする。電話をかけまくるがまったく取れない。「これはまずいなぁ」と思った矢先、横に座る社員さんが、ネットでホテルの空き状況を調べ、簡単にネットから一部屋取ってくれた。

こうして、また途方に暮れる。

電話でホテルにかけるのが一番スムーズだと思っていたのだが、ネットで一瞬で取ってしまった。理由がわからない。が、おそらく何か、そういう仕組みになっているらしい。ネットだ。今の時代、何が何でもネットらしい。足で探す時代は終わったのか。ひとまず、宿は確保できた。それで仙台へ出張。ある程度、想像していたが、当日の朝、東京から移動する新幹線も大変な混雑だった。3列シートの真ん中で辛うじて空いている席を確保。なんとなく息苦しい中、外も眺めることもできず、トイレにも行けず、仙台へ。諸々仕事を終えて、ホテルへ。実のところ、心配すぎて、一度、ホテルに確認の電話をいれたが、当然部屋は取れている。一息ついてからご飯を食べにホテルの近くを散策。仙台は賑やかだし、週末ということもあり、どこも人でいっぱい。歩いているとまだ少し涼しいけれど、季節は徐々に夏に向かっていると感じる。日本酒の置いてあるBarのような場所をみつけ、試しにそこへ入ってみる。1人でカウンターに座る。こういうのも楽しい。それほど強いわけではないけれど、美味しい日本酒を飲めた。やはり歩いて見つけることができるものもある、そういうことも実感した。


録画していたソフィア・コッポラロスト・イン・トランスレーション』を観る。15年ほど前の映画。東京に来た中年の俳優(ビル・マーレイ)と、仕事をする夫に付き添って来日した女性(スカーレット・ヨハンソン)が、宿泊先のホテルで出会い、恋愛のような親友のような数日間を過ごす日々を描いた作品。見覚えのある東京の街も、切り取り方一つで新鮮に見えるし、それほど時間は経過してないと思いつつも、折りたたみ式の携帯電話やFAXが多用される時代はどこか懐かしさも感じる。決して多くの言葉を交わすわけではない2人の間に、不思議な共鳴が感じられる。それが良かった。あと、職場の近くではあるけれど、中目黒の世界は、今でも別世界だな。目黒川沿いくらいは散歩するけれど、この映画の中で描かれたお店などにもまったく行く縁は無い。それと、スカーレット・ヨハンソンの足の治療に行く病院で、ビル・マーレイと世間話をするお婆ちゃんは仕込みなのだろうか。カメラをまったく意識せず話しをするお婆ちゃん。その話しをなんとなく片言で聞くビル・マーレイのやりとり。良い具合だった。


今日も暑かった。驚いたことに、梅雨が明けたらしい。まだ6月なのに。だけど、風が心地よく、空が青くてなんだか気持ちが良い日。暑いけど、このくらいの暑さは大好き。良い季節がやってきた。