東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『猫たちと立秋』

我が家の6匹目の猫、ブチは腎臓が悪い。もともと地域ネコで家の周りを根城にしていたので、玄関前に餌を置いておくとそれを食べにくる、という間柄だった。家に帰ると、エサをもらえると思って、テテテと歩いてやってくる。それが可愛い。が、もちろん野良の特性として決して相容れないというか警戒を解かない猫だったが、そのうち、頭をなでるくらいはできるようになった。不意に姿が見えないときがあり、どうしたのかと思っていたら、げっそり痩せて嫁に保護された。それからはうちで世話をさせてもらっている。といっても僕は何もしておらず、嫁が看病したり世話をしているが。脱水症状にならないように定期的に注射を打っているらしい。下世話なことをいえば、それもそれなりの金額になるらしいが、まぁ仕方がない。以前よりもだいぶ痩せてしまって、持ち上げてもとても軽い。以前の野生の血はどこへ行ったのか、今は、嫁が寝そべっているとその上に乗っかってきたりする甘えよう。空調をつけている部屋はあまりお気にめさないようで、階段のところで寝そべってくつろごうとする。いつまで元気でいるのかわからないが、ひとまず、できるだけ、元気でいてほしい。

 

で、この暑い中、家の猫たちはそれぞれにくつろぐ場所をみつけて、のんびりやっている。そんな最中、どじょうという5匹目の猫が数日前に外にでてから戻ってこないということがあった。もともと玄関を開けると、外に出ようとする猫で、出歩くのが好き。普段は夜になるとお腹が空いて戻ってくるのだけど、2日経っても戻ってこなかった。こうなってくると暑さでどこかでへばっているのかもしれない、と不安にもなる。で、金曜日。午前中はゆっくりできたので、掃除機をかけて、洗濯をしてから、庭の木に水をやって打ち水をしていると、お隣さんとの家の間の砂利のところに、どじょうを発見。呼ぶと向こうからこっちへやってきた。少しばかり砂か何かで汚れていたが、元気そうだった。何をしていたんだと頭を撫でると素直に撫でられていたので、寂しかったのかもしれない。家にいれたら途端にくつろいで、エサを食べたのでほっとする。とりあえず、日中は連日暑いから、どこかで倒れてなくてよかった。

 

そういうわけで、暑い日々が続くけれど、8月8日で暦の上では立秋。この「暦の上では」という前提がそろそろリアルに無意味になるのではないかと思う暑さだけど、とはいうものの夕方の風はどこか心地よくて、空を見上げると、なんだか秋の空を思わせるひらべったい雲がひろがっていたりする。外を歩いている方が、家の中にいるよりも確実に心地いい。まぁ、うちが構造上、風通しが悪いだけかもしれないけれど。なんにせよ、暦の上ではもう立秋

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