東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『深刻と日常のはざま』

8月に入り、梅雨が明けて、途端にものすごく暑い日々。雨ばかりの7月から、真夏日の8月。バランスだ、世の中はバランスが良い方が良いけれど、この極端は何事かと思う。でも、個人的にはこの暑さは気持ちが良い。汗っかきだけど、夏は暑い方が良い。

とはいいつつ、実のところ、いろいろと悩むことが多い。月曜の朝、いろいろあって、嫁さんと言い合いをした。普段より強めの言い合い。そこで僕の方がある意味で、一線を越えたことを言ってしまった。自分の性格が穏やかか、直情型か、我慢強いのか、よくわかってはいない。ただ、実のところ、表に出さないけれど、いろいろなことにイライラはするタイプだし、良くないとは思うけれど、「ダメだなあ」と思ったら、僕は結構、ドライに割り切ってしまう節がある。以前、フリーでディレクターをされているとある方から、ズバリそのことを言い当てられた時があったけれど、僕自身はそういう風にしてしまう性格なのだなぁという自覚をもって生きている。褒められたもんではないけれど。それは自己防衛でもあるだろう。ただ、まぁ、家のことはそうも言ってられない。言わねばならぬときがある。もちろん、僕が一方的に『是』であるとは思わない、けれども。とはいえ、言ったことの正しさなどはいろいろと考える。『正しさ』でもないのか。よくわからない。

そんなタイミングで、娘の習い事先で、娘が七夕に書いた短冊の願い事を見たりしてしまい、それで、またいろいろと考える。何をどうしたって、娘は大切だ。娘の素直さ、明るさ。そして、いろいろなものにきちんと感情を持って臨むところは本当に良いなぁと思っている。まぁ、お芝居みたいなことをやらせると大げさなのだけど。僕は親としても大人としてもまだまだ半人前で、娘の前でもいろいろ態度に出して怒ってしまい、そういうのは良くないと思いつつも、そうしてしまう。ダメだなぁと思う。が、そういうこともひっくるめて、いろいろと考える。

というわけで、月曜の夜は家に帰ると、なぜだかどっと疲れて、すぐに横になってしまった。

翌朝、五時過ぎに、猫に顔をいじられて目覚めて、暑いんだか寒いんだかわからない感覚になる。でも、さすがにまだ起きる気になれずに、もう少し寝る。で、7時半過ぎに起きて、嫁と洗濯物を無言のまま、洗濯ものを干したりする。いろいろ総じて、人の生は滑稽だと思う。深刻になるが、眠ければ寝るし、朝起きれば必然的に通常の生活がある。洗濯物は干さねばならない。で、玄関をちらっとみると、猫がおしっこをしてしまっている。そういうこともある。それで、会社に行く前に、玄関を掃除する。ガレージに行き、ホースを用意しようとしていたら、なぜか家に亀がいる。なぜ、亀が。詳しく確認すると、昨日、嫁と娘が用事があり、家の近くを歩いていた時、亀がいたので保護したという。そういうものだ。よくわからないけれど、嫁と深刻な喧嘩をしようが、洗濯ものを干し、亀を保護する。

おちおち深刻にもなれない。

が、一度、渡ってしまった橋ではある。とはいえ、これもまた一つの道。模索していくしかない。

夜になっても少しばかり蒸し暑い。が、まだまだ扇風機でなんとかなる。今年はできる限り、エアコンに頼らない日々を過ごそうと思う。暑ければ汗をかく。自然の摂理。月が綺麗な夜だ。