東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『気持ち良い夏の一日』

台風が西日本を縦断したとき、東京も風が猛烈に吹いて、局所的に強い雨が降り、これは大変だなぁと思った。台風が過ぎ去ったあと、ものすごく暑くなるという予報があり、それはそれで嫌だなぁと思っていたが、朝起きると、窓から気持ち良い風が吹いて、外に出るとカラっとしている。暑いは暑いけど、とても気持ち良かった。

 それで、洗濯をして、掃除機をかける。床の水拭きをして、布団を干す。洗濯物も干す。汗をダラダラかきつつ、それでも気持ちが良い。そして、外にでて、打ち水を水撒き。あっという間にアスファルトは乾くものの、打ち水は楽しい。Tシャツがびしょびしょになるほど汗をかいたので、シャワーを浴びて、それから地元の「ゆるカフェ」で昼食。カレーを食べる。

 で、買い物があるという嫁と娘とわかれて、池袋へ。仕事の用件まで少し時間があったので、南池袋公園へ。芝生のスペースでは半裸の男性が数名、横になって日焼けをしていた。僕は木陰のテーブルに座る。めちゃくちゃ暑いけれど、風が吹くと心地いい。メールの返信をしたり、少し読書。お腹がいっぱいだったので、少しうつらうつらとする。数名の若い人たちがカメラを片手に何かを撮っている。おそらく結婚式のお祝い動画のような。いろいろ愉快なポーズをしている。結婚する友人をお祝いしようとするために頑張っているのは素晴らしいことだなぁと思う。

午後から夕方にかけて一つ仕事。池袋から歩いて帰路へ。法明寺へ向かう路地を歩く。陽射しは相変わらず強いけど、風は気持ち良い。嫁と娘と待ち合わせを一つしていたけど、家について少しぼーっとしていたら眠ってしまった。嫁と娘は回転寿司屋に行っていて僕も合流する予定だったけど、疲れたので家にいると連絡をする。ぼんやり。日が暮れてきてから外に出る。風は引き続き、気持ち良い。

 夜。地元の神社で小さな花火大会がある。子供達に花火セットが一袋ずつ配られる。境内のいたるところで子供たちが花火をする。すると、火が足りなくなり、僕もライターで付けてあげる。女の子は線香花火を一つ一つきちんとやるのだけど、男の子はちまちまとやらずにまとめて火をつけて、大きな一つの塊みたいにしてわいわい言っている。子供達はすぐにでも火をつけたいのだけど、なにせたくさんいて、火が足りない。すると、火がついている花火を見つけると「火を貸して」と聞きあって花火を近づけて、火をもらっている。そういう姿を見ているのがなんだか面白い。以前であれば、僕たち親が娘をずっと見ていなければならなかったけど、地元のこういう行事にいくと、小学校の友達が誰かしらいて、その子たちと遊ぶので、僕らは隅でぼんやり見ているだけで大丈夫になる。環境は少しずつ変わるものだなぁと思う。花火が終わってから、僕は少し買い物。猫餌などを買って、少し古本屋「往来座」へ寄って物色。帰り道、月がとてもまんまるで綺麗だった。そして風がやみ、蒸し暑さがすごかった。

 家に帰ると、花火が楽しすぎたのか、娘が眠っておらず、少し一緒に布団で横になる。娘が高橋しんさんの『花と奥たん』を僕の本棚から引っ張り出して読んでいた。「わかる?」と尋ねると、「なんとなく」と返事。読み終わると疲れたのか、うつらうつらしてきた。

 そんな一日。なんだかとても良い夏の日だった。

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