東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『8月6日。暑い夏の日』

とある仕事で、深田晃司監督の映画『ほとりの朔子』を繰り返し観ている。単純に面白く刺激を受けるし、お芝居が面白い。そして映画としても面白い。とはいえ、映画を繰り返し、じっくり観るのはちょっとしんどかったりする。特に考えながら観るため。

それで、映画を観ながら疲れて寝落ちしてしまい、リビングで寝ていると、やはり布団で寝ているのとは違って、ちょっと疲れる。それで朝、嫁や娘がバタバタと起きだして学校に行く準備をしている音で目覚める。

8月6日の朝。晴れて、風が通っている。日中は暑いけれど、朝晩は風もあり、心地いい。とはいえ、寝汗をかいて身体は熱をおびてるように感じる。『ひろしまタイムライン』という取り組みをNHKひろしま局がしている。太平洋戦争時、そして1945年の夏を広島で過ごした3人の方の当時の日記や話を基にして、1945年にSNSがあったらという仮定のもとで、彼らがツイッターをしているという設定で、当時の曜日にツイートをする。何か月も前から普段の日常や、戦時中の暮らしをつぶやいていて、そして6日の朝も、ツイートは同じようにされていた。そして、時間が訪れて突然の異変に3人はつぶやきで反応する。今はアラートがなったり、いろんな人がSNSで何かを発信するから異変はあっという間に伝播していくし、テレビやラジオをつければ何かしらの情報は手に入る。当時の彼らはその異変について、自らの目で見たものを、足で走り回ったことを知るしか術がない。突然の爆音、爆風、そしてきのこ雲、何もかもが破壊され、多くの方がお亡くなりになってしまった世界を目撃する。その出来事を、ツイートで読むこと。それはSNSを使った試みの一つだと思うけれど、個人的にはとても意義のあることだと思う。

いろいろと今日も仕事をする。とある仕事で若い俳優のお芝居を少し観る。うーん、緊張感だなぁ、それを持って一つ一つに臨むことができるか、それが大事だろうなぁ。陽射しは今日も強い。室内で仕事をしている分には空調が効いているから気にしないけれど、仕事の用があり外に出ると、少し歩いただけで汗が噴き出てくるほどの暑さだ。最近、夕方くらいまで御飯を食べたいと思わずに、昼夜兼用みたいなご飯を夕方に食べる習慣がついてきている。夜になって空を見上げると月が大きかった。それで22時頃、帰宅して、筋トレしてから、軽く野菜を食べて缶ビールを一杯飲む、みたいな食生活。それが良いのか悪いのかよくわからないけれど、そんなリズムになりつつある。昼はコンビニで何かを買うか、ちょっと外に出て、蕎麦とどんぶりのセットを食べたりする。今日は仕事で外に出ていたので、用件の前に蕎麦でも食べようと、仕事先の近辺をふらふらするけれど蕎麦屋が見つからない。仕方がないので、チェーン店の中華そば屋へ。豚肉とキャベツを辛い味付けで炒めた定食を食べる。夕方の店内は人もまばらだけど、スーツ姿のおじさんが早くもホッピーとかを頼んでいた。

仕事が終わって、帰宅。相変わらず、亀はうちのガレージで飼われている。このまま、うちにいるのだろうか。娘は、今年の自由研究の観察を『亀』にするという。亀は意外と脱走するし、早く移動できることを知った。あと、一度、脱走した亀を探しにでかけた嫁が誰かに聞いた話らしいが、人によっては亀を見つけたら、かつては捕まえて食べていたのだという。亀を食うのか。たくましいなぁ。捕まえても食う気にはならない。

それで、夜。筋トレをしたあと、また『ほとりの朔子』を飛ばし飛ばし観る。それでまたうつらうつらしてなんやかんやで良い時間。そろそろ寝よう。今日こそは布団で。風は今日も心地良い。ひろしまタイムラインの3人のツイートは、どうなるのか不安な夜を過ごしているつぶやきがある。過去の終わった出来事ではない。おそらく、もう、今は戦前だ。