東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『お線香の匂い』

猫のぶちを弔ってから、家にはお線香の匂いがするようになった。僕はお線香の匂いが好きなので落ち着く。あまり人の家に行かなくなったけど、人の家に入るとその家独特の匂いがある。洗濯洗剤や台所の匂い、玄関の匂いとか。うちでいえば確実に猫の匂いもある。獣っぽい匂いと、どうしたって尿のアンモニアの匂いも。そういうのもひっくるめて家の匂いなのだろうから、お線香の匂いがそこに合わさって、今の家の匂いになっていく。

朝、渋谷へ行き、少しばかり仕事。スクランブル交差点はいつでも人が多い。それからまた中央線沿いへ。渋谷といい、中央線沿いといい、なんというか、不思議なもので、行かねばならないときはいろいろ重なる。

夕方6時前なのに、もうあたりは日が暮れていた。確実に季節は冬へ向かっている。そして夜、仕事を終えて、地下鉄で帰路へ。少し早く帰れるかと思いつつ、地元に繋がる地下鉄まで向かうと人身事故やらで電車が停まっている。まったく動かない。諦めつつ、小説を読む。

ようやく動き出して、電車に乗り、最寄駅で降りると、習い事を終えた娘と嫁と乗り合わせていたようでいっしょになった。歩いて帰宅。娘は眠そうでふらふらしていた。

日中は暑いけど、夜になるとやや涼しい。そういえば昨日は体調悪かったけど、今日は問題なかった。