東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『夕日が好きなこと』

そこまでご縁があったわけではないのだけど、とある僕よりも年齢が若い方の訃報を聞く。あまりにも突然で驚く。それで発表された病名を調べてみたりもするけれど、途中でなんだか虚しいというか調べることに意味を感じられずに、止める。他にも体調を崩して倒れた方が周りにいたり、なんというかいろいろと驚く話を耳にする。自分も40歳という年齢で、あまり健康診断など行かずにのうのうと暮らしているが、年齢的にも体力的にも明日は我が身、ということは十分にある。

そんな最中、小説家(肩書がちょっとわからないのだけど)の坂口恭平さんがご自身のツイッターで午後2時から午後6時の間は、陽に当たらないことをお勧めする、というツイートをしていた。朝早く起きて、朝日を浴びつつ仕事をし、午後から日が暮れる時間は窓のないところにいる。そして夜は早く寝る。それが心身ともに健康に良いという。もちろんそれは個人の考え方だけど、日が暮れていく太陽を見ていると確かに少しばかり気持ちが沈むのかもしれない。

が、僕は夕焼けが好きなんだなぁ。その時間の日が伸びていく感じ。橙色。それから蒼くなっていき、なんだか子供の遊び声が響いてくる感じが、どうも好きで、そういう時にふらふらとしていたい気持ちになる。そもそも外が好きで、太陽を浴びながら散歩をするのが好きだからだろうけれど。

というわけで、用件があり代々木のあたりにいた私は、日が暮れていく山手通り沿いでぼんやりと空を見上げながら、電話をしたりメールを返したりしていた。山手通りはほどほどに混雑して、帰宅するのかこれからでかけるのかわからない子供達や、急ぎ足の大人達がたくさん。ぼんやり空を見ている僕はどんな風に映っていたのか。