東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『空の蒼さと稜線』

11月の月末と、12月1日。仕事で群馬の方へ。雲一つない快晴で、気持ち良い。東京は朝も寒さはないし、むしろちょっと暖かいほど。バスで移動。外を眺めていると次第に賑やかな町並みから長閑な風景へ。当然、仕事なのでいろいろあるので細かいことは割愛。宿泊先に着いて、少しだけ休憩があったとき、宿泊する部屋から外を眺めると、ちょうど、日が暮れて遠くの山の向こうに日が沈むところだった。山々の稜線がくっきりとして、徐々に上の方から蒼くなっていく。町は静かで、車が走る走行音だけが響いて、息を吐くと白く、なんとも言えない冷え込み方をする。雪が降る寒さとは違う、少し痛いような痛み。こういう冬もある。じっとしていると我慢できなくなるので、早々に部屋の中に戻る。

いくつか仕事のメールでいろいろ考えることがあり、悩む。うーむ。なるほど。

切り替えて、仕事を終えて、夜、一人、露天風呂へ。仕事とはいえ、温泉に入れるのは有難い。サウナがあったので入ろうと思ったけれど、23時までしか入れないようで、もうサウナが入れない時間だった。残念。観光ホテルだったのだけど、お客さんが多く、深夜0時を過ぎていたのに、まだまだたくさん人が入っていた。どこかの会社の団体なのか。どのようにして営業をしていくのか、など熱く語っている。僕は空をぼんやり見つつ、温泉に入る。お湯の中はぽかぽか。頭だけ冷える。

翌朝、窓からの陽射しで目覚める。日が入ることで目が覚めるってとても素敵な目覚まし機能。起きてからまたベランダへ。良い景色。見晴らしがいい。山があって、空が広いとなんというか気持ち良い。その後はまたいろいろ仕事。途中、紅葉のとてもきれいな場所に行ったりする。そういうことも出張の有難いところ。寒い地域のはずだろうけれど、この日は陽射しもあり、まだまだ寒さはおだやかだった。

夕方、都内へ。あっという間に高層ビルが出現して、とたんに現実に戻されたような気になる。それからメールができる喫茶店で粛々と仕事。そして、計ったかのようなタイミングで鳴る電話。いろいろ終わらない。