東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『練馬に行く、他』

仕事の用事で普段はあまり来ない練馬のあたりへ。地下鉄に乗ると、小竹向原駅での乗換のみで練馬へはスムーズに移動できる。そこから地下鉄に乗り換えて数駅。目的の駅に着き、地上へ上がると、風も冷たい。公孫樹は良い具合に黄色く、道路は落ち葉がいっぱい。驚いたのは、地上に上った瞬間に、駅前で用を足している老人を目撃したこと。寒いし我慢ができなかったのだろうか。少し時間があったので、近くのマクドナルドへ。平日、まだ昼になる前の時間、そこもまた老人の方々がたくさん集まる場所になっていた。他にも喫茶店などはいろいろあるように思えるけれども、ここではマクドナルドも集まる場所なのだろうなぁと思う。Wi-Fiをつなごうと思うが、どうもうまくいかず、仕方がなくメールなどは携帯からいろいろ返信する。それからいろいろ仕事をする。仕事の合間に100円ショップで買い物をする。シャチハタが売っている大きなケースを見つけると、一応、自分の名字のシャチハタがあるか確認する習慣がある。物珍しい名前なのでほぼ無いのだけど、ラッキーなことに見つけたので、一応、購入しておく。シャチハタはどこでどう使うかわからないので。が、よく見ると、そのケースの横に、詰め替え用の朱色の液剤が売っていた。これを買えば持っているシャチハタをずっと使えるのか。失敗した、が、まぁいいか。

あと、中野にあるラーメン屋「青葉」の支店があり、夜ご飯を食べる。久しぶりの青葉。麺ももちもちしてるけど、なによりチャーシューが美味しい。

というわけで、いろいろ仕事を終える。練馬。なかなか来ないなあ。今度はいつ来るのか。

文芸誌『新潮』に載っている胡波(フ―・ボー)さんの『象は静かに座っている』を読む。この短編は映画の原作ではあり、設定は映画に使われているが、登場人物は少なく、映画は、この小説を基にいろいろと手が加えられている。ごくごく短い小説。映画とは違い、主人公は座り続けているという象に会う。主人公の一人称の語りで綴られる短編は心情描写も少なく、主人公が触れる出来事を淡々と描写していく。どうしても映画とのリンクで考えてしまうが、そのうち、映画の登場人物の誰とも違うけれども、同じように生き辛さの中で日常を過ごす人物として存在するのだなぁと思えてくる。