東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『久しぶりの映画館』

東京都知事選の候補者が次々で出てきており、当初は宇都宮健児さんを支持しようと思ったところに、山本太郎さんの出馬が発表された。なるほど、うーん。票が割れてしまうという意見ももちろんあるだろうけれど、双方が考えもあり出馬をされている。ならばお二人の政策を読みつつ、きちんと投票に向けて考えるしかない。もちろん他の候補者のことも考えつつ。心配なのは、オリンピック開催反対を訴える山本太郎さんが選ばれなかったときに、オリンピックをやることが支持されたかのような意見が拡がるのは嫌だなぁと思う。まだまだコロナも収まらないなかで、多くの国の人を集めることが、本当に現実的なのか。しかもおそろしく暑い日本の夏に。そして、びっくりするくらいの金額をさらに投じて。もちろん、停滞した気分を払拭する、何かしらの元気を与えるみたいな『気分』としては理解できるけれど、現実的なことを考えたら、どうしたって中止にするべきだと思う、というのが僕自身の意見なのだけれども。ひとまず、いろいろ検討しつつ、都知事選。

昨日は良い天気でひとまず布団を干す。日中は30度を超す暑さ。職場は一応、空調が効いているのでそこまで暑さは感じなかったものの、窓の向こうはひしひしと暑さを感じる。で、仕事を終えて、地元の駅に戻ったとき、なぜかアスファルトが濡れていた。局所的に雨が降った様子。職場と地元は距離でいうと数キロ程度なのだけど、それで雨が降る降らないの違いがあるのが、なんだか不思議だ。干していた布団は嫁さんが取り込んでくれていたのでセーフだった。良かった良かった。雨が降った分、空気は少しひんやりとして夜は過ごしやすかった。

そして、今日も晴れて気持ち良い。気温もそこまで上がらずからっとしていた。夜、仕事終わりに恵比寿ガーデンシネマへ。グザヴィエ・ドラン監督の『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』を観る。コロナ自粛後、初の映画館。久しぶり。格安チケットなどを買うタイミングがなかったので正規料金で入ろうと思ったら、水曜映画デーということらしく1200円で観れた。ありがたやありがたや。

映画館はソーシャルディスタンスということで1席ずつとばして座るようになっている。つまり満席でも半数しか座れない。それはやはり深刻だろうとは思う。

それはともかく久しぶりの映画館。暗がりの中で、大音量で巨大スクリーンに向き合えることの喜び。やはり映画は良いなぁと思う。タイトルがかっこいいなぁと思っていた。邦題が『~死と生』で『生と死』ではないのが、最初間違えているのかなぁと思ったけれど、原題でも『死』が先にくる。グザビィエ・ドランの作品、それほどたくさん観ているわけではないけれど、カメラマンほどかなり接近して撮っていると思われる顔のアップの画が何度も出てくる。そして耳に残る音楽がたくさん流れる。どこか物語のあるミュージックビデオのような印象もある。アップの画が繰り返される画、もちろんその中でも飽きさせない展開、画作りで作られていることはわかるものの、なんとうか、映画だからこそできるショットというものはあまり感じられなかった。

いずれにしても刺激を受けた。久しぶりの映画館だし。