東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『母の検査』

朝5時に起きて、出かける準備。寒い朝のシャワーはきつい。6時前に外に出ると、まだ暗く東の空の下の方が少しオレンジ色で、陽が明けてくる。外を出歩く時もマスクを着けるべきなのだろうけれど、ひんやりとした空気を吸い込むと気持ち良くて、外を歩くときはマスクを外したくなる。

 

池袋から埼京線で川越方面へ。入院中の母が外部の病院で診察があり、朝8時半までに迎えに行かねばならない。電車―バスの乗り継ぎを考えると6時過ぎには池袋をでなければならない。普段は大宮駅からバスに乗っているが、調べたところ、西大宮駅からも近くへ行くバスがあり、そちらの方がスムーズらしく、西大宮駅で下車。長閑な駅前。少し余裕があったので駅前のコンビニへ入る。ただ、ゆっくりできるほど余裕もなく、少しだけ買い物をしてバス停へ。どうも、近くに高校があるらしく、学生がたくさん降りていく。まだ7時台。早いなぁ。学生の頃は眠いとか、疲れたとか全然気にせず、毎日学校へ行っていた。

 

予定のバスよりも一本早いバスに乗る。8時少し前に目的の病院へ到着。少しロビーで待つ。母はすっかり元気でホッとする。車移動で検査を受ける病院まで行くので、近所に住む叔母さんに車を出してもらう。母は叔母さんと普通にいろいろ話す。元気なことは良いことだ。うるさいくらいにしゃべる。

 

総合病院なのでびっくりするほど待たされる。もちろん必要な検査だとは思うけれど、それにしても9時に病院へ行き、2つの検査、診察、それから追加の採血をするだけで終わったのが15時近く。それから病院へ戻り、またいろいろと相談員さんに今後のことの相談をして、時間がかかる。で、終わってバスに乗ろうとすると目的のバスは40分ほど出ない。茫然としていると上尾駅へ向かうバスがやってきたので、とりあえず電車のある駅へ向かえる方がいいのでそれに乗る。窓は換気のため開いているのでバスの中も寒い。

 

上尾駅に着き、茫然とする。ひとまずいつの間にか溜まっているメールを返信する作業。駅前のマクドナルドへ。マクドナルドはどこにでもある。学校帰りの若い人たちが多い。気が付いたら真っ暗。上尾駅から都内へ。大宮駅まで2駅だった。地理感覚がいまいちわからない。

 

仕事を休んで病院へ行ったものの、気が付けば1日がかりだし、終わったあとはずっと仕事のことをしている。休んだ気がしない。まだ、こういった生活がしばらく続く。

 

年明け以降、母のことをどうするか。それがいろいろと悩ましい。第一は母の希望を優先すべきだけれども。母自身も迷っている様子。ただ、自宅にすぐに戻りたい、という気持ちは無いようだ。父の想い出がある自宅に戻るのに少し躊躇いがあるようだ。当たり前だけど、父を喪ったことは、母にとっては大きなことなのだ。

 

JRで都内へ向かう。シートが暖かく、眠気に襲われる。遠いと思っていたけれど、気が付けば東京駅近くに。それで、また少し仕事。一日があっという間に感じる。