東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『この風景が当たり前になるにはどれくらい時間が必要なのだろう』

10月の終わりから11月の頭にかけて、バタバタといろいろなところへ移動していた。

車で移動。高速道路を走る。西日を真正面から浴びながら、高速道路を西へ走らせて、陽が暮れて仕事が終わったら再び東へ。サービスエリアでラーメンでも食べようかと思ったものの、目の前で営業時間が終わるという次第で、呆然とする。こういう時、問答無用でシャッターが閉まっていく姿は、サービスのエリアとはと自問しそうになるが、向こうも営業時間あってのサービスである。

10月はなんだかいろいろと肌寒かったので、月末、最後に日中は半袖でも過ごせる陽気だったのはホッとした。

普段は行かない場所に行く。その場所で当たり前のように暮らす人にとっては、目の前の山や、湖や、海や、夕日は、日々見ているものなのだろう。ついつい、スマホで写真を撮ろうとしてしまう。こういった風景が当たり前になるには、どれくらいそこで暮らせばいいのだろう。

散歩や、買い物をしている人とすれ違うと、「この人とはもう会うこともないのだろう」とか「この人は僕がどこからかやってきた謎の男だとはよもやおもうまい」とか、勝手なことをいろいろと思ってしまう。

サニーデイサービスの新アルバム『DOKI DOKI』が配信されて、それを聞きつつ、過去作の「いいね!」の発展形のような元気が出るアルバムで、こういう新作を作り、『ぼくたちは、ここにいます』と堂々と語れる姿がとても眩しい。