東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『最後の最後に』

28日朝、出先で仕事。晴れて心地いい。仕事の合間に少しだけ時間があり、近くにあった神社へ。大通りの脇に急に静かな境内が拡がる。といっても元はこちらが先で、後から道路ができたのだろうが。

出先の仕事を終えて事務所で作業をしていると、少し嫌な悪寒がする。陽が暮れるについて、じわじわとそれが悪化。何年かぶりの症状。で、こういうご時世だし、もしかするとと思い、渋谷の無料PCR検査場へ行ってみる。そもそも渋谷が驚くほど混んでいる。検査場の検査員たちはやけ若い人たちが多い。慣れたものなのか、世間話をしながらサクサクと検査を行っている。

家に帰るといよいよ調子が悪く、事前に奥さんに連絡をしておいて、部屋を隔離できるようにしておいてもらい、僕は服を着替えたら、すぐに厚着をして横になる。できるだけ暖かい恰好をして、布団に包まる。汗をかく、これが風邪を治すには唯一の手段、と思っている。

その日は、あっという間に眠ってしまったが、熱がでて辛かった。翌29日も日中はうつらうつらしていてはっきり覚えていない。ただ、まだ仕事もあり、時々電話がきたり、メールがきたりで、おちおちできず、かといってそれらをしっかり返すこともできず、いろいろと苦しむ。熱を測ることにあまり意味を感じないのだけど、試しに測ってみたら、38度を超えていた。久しぶりにそれらしき高さを記録。

夜になり、ようやく昨日のPCRの検査結果も出てくる。ずばり「陽性」。だろうな、とは思ったものの、しかしコロナの症状がこういうものなのか、よくわからない。今回の自分の症状は、発熱と頭痛と倦怠感。いわゆる節々の痛みや、肺炎の症状、喉の痛み、みたいなものは無い。コロナがどんな症状か、自分もよくわかってないけれど、なんとなく普通の風邪のような気がする。PCRで陽性になってしまったのは、まぁ、検査すれば正直、陽性とでてしまうのではないかとは思っていたので、そんなもんかなとは思うのだけれども。結果、これでコロナにかかったのなら、不謹慎だけど、重症化せずに免疫を持てたと思えば、それも悪くはないなと思った。

29、30は熱と頭痛できつかったけれども、31日になってようやく落ち着いてきて食欲も出てきた。あとは体力が回復すれば治るような気がしてきている。とはいえ、陽性と診断されてしまったので、年明け数日間は自宅待機しなければならず、都の陽性者申請みたいなものも登録した。面倒と言えば面倒だが、よそ様にうつすわけにはいかない。

それにしても、まさか、年末のこの時期にかかるとは。忙しい時期にかかっていたらそれはそれでしんどかったと考えれば、これも悪くはないのか。調べればわかるけれど、おそらく風邪をひいたのさえ、数年ぶりだ。疲れがあったか、身体の免疫力が落ちていたのか。いかんなぁと思いつつ、やはり弱っていると何もできないなと実感する。

改めていつかは自分にも終わりが来るし、過信は良くないとは思いつつ。

そんなこんなで、2022年はベッドの上で年を越す。