東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『異物/瓜二つの人』

側溝

■ 職場の人とマンガの話になった。ベラベラと好きなマンガについて僕がしゃべるとたいそう驚かれた。なんでも僕はあまりマンガを読まなそうな印象だったとか。読む読む。マンガめちゃくちゃ読みます。そういう話をしたこともあって、ネットで少し気になる漫画家のことを検索してみたらいろいろ発見。驚いたのは大好きな漫画家黒田硫黄さんが活動を再開していたことだ。発見した公式ブログによると今年の8月から新作を雑誌に描いているとか。それもすごく楽しみなんだけど『セクシーボイスアンドロボ』の続きはもう描かないのだろうか。あれはすごく面白いんだけどなぁ。


■ それと『SOIL』の作者カネコアツシさんのインタビュー記事を発見。
  インタビュー(1)
   インタビュー(2)
  インタビュー(3)

東京近郊のニュータウンを舞台にしたこの作品のテーマともいえる『異物』ということに関して興味深いコメントをされていた。

だってそんなこと言ったら、“異物”なんてものはこの世にないわけで。みんな地球上にあるパーツで作られてますからね。
やっぱり“異物”を作るのは、人間のあるシステムだったり、社会性だったりする。そういうものがある以上、生まれてしまうものだと思うんです。


この前のカタカナの『クロッキオ』もそうだったけど、異物を作るのもそれを排除するのもなんかしらの社会的なシステムなのだと思う。一概には言えないと思うけど、例えばいじめってやつは、異物を作りそれを排除しようとすることそれ自体が一つの集団をむしろ強固なものにする手段として効果があるのではないかと思うわけです。表面上の行為だけを捉えて、「いじめる」側と「いじめられる」側の関係性だけを考えてもいじめが決して解決しないのは、むしろいじめを生み出すシステムにおいては「いじめる」側同士の人たちの関係性を考えることこそが重要だからなのではないだろうか。『クロッキオ』において集団を守ろうとする立場にいた檜村(ヒムラ)の声は「いじめられる」立場の者に向けられたわけではなく、常に「いじめる」側に対して向けられていた。考えるべきはその囁く声にどう立ち向かうべきかということだと思う。


■ ところで、カネコアツシさんのインタビューは面白い。シンガポールから空手の秘伝書を求めてやってきた人たちの話はかなり面白い。何よりも笑えるのは彼らが探している空手家とは自分ではないかと名乗り出た日本人の存在だ。一体何を根拠にその方は名乗り出てしまったのか。


■ 今日の空日記。会社に行く時間と帰る時間にうまい具合に強い雨が降りやがった。地元に程近い駅で乗り換えの電車を待っていたら少し離れたところに友人を発見。こんなところで会うなんて意外だなと思って声をかけようとよく見たら、それはかなりよく似た別人だった。瓜二つ。あまりに似すぎて思わずその友人にメール。写真を撮れと言われたのだけど、いきなり駅のホームで見知らぬ人にカメラを向けることも出来ず断念。それにしてもあれですな、世界に似ている人は7人くらいいるとかいうけど、意外と近くにいるものなんですな。