東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『雑談』

強い雨が降った翌日。12月にこんな雨が降るってめずらしい気がする。気温は11月上旬なみだという。

久しぶりにオタール・イオセリアーニの『素敵な歌と舟は行く』をDVDで観る。イオセリアーニの視線はどこまでも平等。良いと悪いも平等にそこにいる。それはそのまま人の世の有り様。

ここへ来て観たい映画がいくつも出て来ている。
熊切和嘉さんの『海炭市叙景
ミヒャエル・ハネケの『白いリボン
ジャン=リュック・ゴダールの『ゴダール・ソシアリスム』
この3作品は見てえな。ノルウェイ某はまわりの方々曰く一見の価値ありとのことなのだけど、個人的にあまり原作者や出演者に興味がなく足が重い。トロン某は、嫁氏がポスターを観るたびに、「蛍光灯を持って格好つけている人がいる」と言い、気が付けば私も彼らが蛍光灯を持っている様にしか見えなくなってきた。いや、どれも見たいのだけど、今は全てを観るには時間がなく、だからせめて上記3作は見たいなぁと。『ゴダール・ソシアリスム』の予告編のかっこよさはなんなんだ。


保坂和志さんの『途方に暮れて、人生論』読了。思考し続けることが生きることと教えてくれる。節目節目で読み直したい一冊。
その中で、宮沢賢治さんの詞が引用されている。例えば芸術を見て、触れるような刺激を、日頃の仕事の中に見いだせないかと願う保坂和志さんが見つけた、宮沢賢治さんの言葉。孫引き。

衝動のやうにさへ行はれる
すべての農業作業を
冷く透明な解析によって
その藍いろの影といっしょに
舞踏の範囲にまで高めよ

こういった気持ちで日々邁進できればと思う。