東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『moon riverとカレー』

tokyomoon2015-04-06

土曜の夜、仕事終わりに新宿三丁目のライブハウスへ。谷川さんがやっているバンドのライブがありそれを聴きに行く。谷川さんのバンドのライブはこれまでも何度かあったのだけど、タイミングを逸して行けなかった。


2人体制のバンド。谷川さんはドラムやなにやらエレキ的なトランペットを吹いていた。かげわたりのドラマーのころしか知らなかったので、単純にドラマーとしての立ち姿がずっと様になっている感じがカッコ良かったし、演奏もカッコ良かった。良い音だなぁと思って演奏を聴いていた。最後の曲はカバーです、とMCがあり、谷川さんはエレキ的なトランペットを吹き始めた。客にほぼ背を向けて楽譜を見ながら演奏するのが、『らしいなぁ』となんとなく思った。一音一音、ポツポツと吐き出されるように音が出て、それがギター演奏と重なり、メロディをつくる。『moon river』だった。その演奏がとても心地よかった。


事情はわからないけれど、谷川さんはバンド活動をしばらく休むという。なにか1人でやっていくというのでそれはそれで楽しみ。観に来ていた、家常さんや宮嶋くんと雑談しながら帰る。もう夜遅かったので、谷川さんと宮嶋くんとは駅で別れて、家常さんと雑司が谷で夜ご飯を食べた。インドカレー。そこでいろいろと話す。ここ最近の悩み事とか。うまくいかないことはいろいろあるかもしんないけど、なんでうまくいかないのかばかり考えても前には進んでいかないし、だとしたらやはり楽しいことをやっていくしかないね、と話をした。自分がやって楽しいこと。もちろん、そればっかりやれないだろうけれど、楽しい方向に身体を向けていればなんとかなる。僕は夜ご飯を食べてなかったのでカレーをペロリとたいらげたけど、家常さんは夜ご飯を食べていたのに話に付き合ってくれていたからお腹いっぱいになっていた。「夜ご飯食べたのに、こんな時間にインドカレー食べてるよ」となんだか可笑しくて2人で笑った。


日曜日。前日に嫁が娘を連れて埼玉の僕の実家に行っていたので、戻ってくるついでにどこかへ行こうということになった。ならば江戸東京博物館へ行くのはどうかと僕が提案すると、僕の母が行きたくないと言いだし、結果的に大宮のそごうで買い物することになった。娘は最近のお姫様風なドレスを欲しがり、隙を見せると母にせがみ、母もまたわりと簡単に購入しようとするので危険だ。それを妨げる。


それにしても母の話を聞いているとたまに危うい。いまだに結構『オレオレ詐欺』風の電話がくるそうで、このところのその電話はかなり手が込んでいるという。驚くことに兄の実名を言ってくるのだという。「でも声が全然違うから、あんた本当に◯◯◯なの?だって声が違うよ、って話したのよ」なんて言う。そんな詐欺野郎となぜちょっと会話をしているのか、すぐに切っちゃいなよと言うと「だって声が違うからね」と繰り返す。息子としてはなんだかヒヤヒヤする。


それで夕御飯を食べて母と別れて池袋へ。上野東京ラインが開通して、『熱海行き』のアナウンスを耳にする。いろいろ変わりつつある。


フランシスフォード・コッポラ監督『コッポラの胡蝶の夢』。テレビでやっていた。ありがてえ。鏡を使ったショットや、カメラを鏡面のように使用するショットがあり、それが良かった。2時間、とくに何か劇的な画があるわけではないのだけど、非常に面白く過ぎていく。それとたまにティム・ロスロバート・デ・ニーロに見えたけど、それはどうでもいい。