東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『冬のような寒さ』

tokyomoon2015-04-09

8日。昨日は冬に戻ったような寒さだった。この日から娘の幼稚園も始まる。一つ上の学年に。早いものだなぁと思う。幼稚園に行くときに一緒に僕も仕事へ出かけたのだけど、その時はみぞれが降っていた。4月の天気じゃ無いぞ。


そういう日に限って晴海付近で外で仕事があり、えらく寒い中、震えながら仕事をする。晴海の客船ターミナルは、もちろんターミナルなだけに船便もあるのだろうけれど、運航がない時は閑散としている。整えられた待合室のベンチに横になって寝そべっている人がいて、警備の人たちも注意をするわけではなく、かといって船便を待つでもないような。あれはいったいどんな人たちなのかと思う。つとめて明るい作りをしたそういう場所にも港、船乗り場の持つ昏さのようなものがあるようで、それが印象に残った。


それにしても天気の悪い日が続いた。桜も散ってしまっただろう。なんだか残念だけど仕方がない。


ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出『わが闇』
ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出、チェーホフ作『三人姉妹』
森崎東監督『ペコロスの母に会いに行く

『三人姉妹』の宮沢りえさんの強い想いやもがきのようなものが印象に残る。1895年頃の時代設定なわけで、言葉使いは硬いもののそこに描かれるものが普遍的なものであるようだし、今の自分とかこの時代の抱える昏さを十分に語っていて、ズシリとくる。それで改めて戯曲を読みつつ、宮沢章夫さんの『チェーホフの戦争』を再読。『三人姉妹』が忍び寄ってくる戦争の作品であるという読み解きが、これまた、まさに今だなぁと思えて考えるところがあり過ぎて、気分が鬱々とする。


今朝、娘が明け方に泣きながらおきた。怖い夢を見たという。誰か知らない人に連れて行かれる夢だったらしい。夢に引きづられたのか朝食の時は気落ちしていたけれど、食後にはケロッとして忘れた様子だった。