東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

東京の果て『偶然』

■ 26日(月)。池袋にて稽古。稽古場に行ったら役者の井関さんが以前デジカメで稽古場風景を撮影した写真をフォトショップというソフトで加工したものを持ってきていた。それは写真に『東京の果て』というタイトルが乗っけてあるもので、そうやって加工されることで一枚の写真がポストカードのようになっていた。僕はフォトショップというものを知らなかったので、すげえすげえと思ったけど、井関さん曰くそんなに難しいものではないらしく、フォトショップというソフトさえあればこういうことがいくらでもできるらしい。なるほど。便利で楽しい世の中だ。


■ それにしても井関さん。稽古が始まった当初、この人は突然、稽古場でデジカメを構えだした。「写真、撮っていい?」と聞かれたので「どうぞ」というと撮るわ撮るわ。カメラマン井関は一切妥協を許さない。稽古中にもフラッシュをバンバンたいて撮る。役者をパシャパシャ撮る。合同稽古のときは、バンドを撮る。ひたすら撮る。どうやら最近デジカメにはまっているらしいとのことなので、楽しんでいただくのは結構なことだとは思うわけですが、時々、稽古しているときより生き生きとされているように思えるときもあるわけでそういうときはどうしたもんかと思ったりもします。しかし、それでこそカメラマン井関。


■ 稽古はいくつか抜きで稽古。細切れでいくつかの部分を繰り返してやっていたら時間が過ぎてしまった。十分にできなかったところもあったけどそこは来年。年内の稽古は27日までで、スケジュールの都合で役者によってはもう終わりの人もいる。つぎに会うときは年が変わっているわけだ。小道具や衣装を休みの間にできるだけ用意してもらうことをお願いして解散。駅に向かう途中、役者の人からクリスマスに起こったある事件に関する話を聞いた。その時は「そうなんだ」と思っただけだった。


■ 夜にかげわたりの家常さんと電話でいくつか打ち合わせ。この前の稽古で役者のみんなと話し合ったバンド演奏と映像を使うシーンについていろいろ話していたら、面白そうなアイデアをいくつか提案してもらう。とても感謝であります。


■ 深夜にやっていた『トーキョーアースダイビング』はその直前にやっていたコント55号の特番と共に録画。それにしてもコント55号の40周年記念番組と銘打ってある番組がかなり深夜にやっているんで驚く。たくさんのコントVTRがありそうなのでほんとに貴重だと思うのだけど。どっちもこんどゆっくり見ようと思った。


■ 朝になってからメールが届いていたことに気づく。それは今回の芝居に参加してもらう役者さんからのメールで、昨夜稽古の帰り道に聞いたある事件に関するメールだった。その事件はその役者さんの出身地の村で起こったのだという。それだけならばなんてことない偶然なのかもしれないけど、実は他にもこの事件と今回の芝居で奇妙な一致がいくつかあり、あまりにも重なる部分が多くてちょっとびっくりしている。それらすべてが偶然だといわれたらそれまでだし、深く考える必要はないのかもしれないけど、それにしてもこういったタイミングでいろいろ重なるとなんだか偶然だけでは片付けられない気分にさせられる。