東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

東京の果て『和んだり、緊張したり』

■ 1月の上旬に別の芝居に出ていた円谷さんが稽古に合流した。そういったわけで円谷さんが出る場所を重点的に稽古してみる。しかし、冷静に考えてみると1月15日までにすでに2つの公演に参加することになるというのは、とんでもないスケジュールだ。まぁ無理言ってお願いしたのは僕なんですが。


■ それから横ちんがメインとなる会議のシーンの稽古をする。台詞がいっぱいあって横ちんにはかなり苦労をかけている。このシーン、大まかに分けると前半後半の2つの部分に分かれることになっていて、後半は他の役者たちも出てくるので比較的やり易そうなのだけど、前半は1人で演じることになっていて、そっちが大変そう。最初は台詞を覚えてなんとか口に出していたといった感じだったけど、昨日の稽古の後半にはだんだん形になってきた。

「よくなってるよ、横ちん」

と、僕が声をかけるとまわりにいた井関さんや土井ちゃんが横ちんの肩をポンと叩いていた。お、応援しているのか、なんだかほほえましい光景だなと思った。もう一回練習したあとに「さっきよりもよくなったよ」と言うと、彼らはまた横ちんの肩をポンと叩いた。そして役者たちが次々と肩を叩いていく。繰り返される動作はしばしば面白い。その光景ははげましてるとかそういうことではなく、ただ単に「よかったよ」と言葉がでると、横ちんの肩を叩くという動作を繰り返しているだけなんじゃないのかと思えなくもなかったが、きっとそんなことはない。愛されているのだ、横ちんは。


■ ただ、まぁ和んでばかりもいられない。その後にみんなが出るシーンの稽古をしようと思ったのに、そこで流す音が入っているCDを持ってくるのを忘れた。音楽がないと稽古できない部分だったので、痛いミスだった。さらに小道具で使う風船をどこに置いたか忘れてしまう。日数が少なくなってきて、どうも変なところで気が焦っているのか。稽古以外にもいろんなところで準備しなくてはならないことがあるのだけど、その辺のことに頭が回っておらず、ちょっとぼんやりしている気がする。なにか大事なものを思いっきり忘れているんじゃないかな。まぁ大丈夫のはずなんだけど、いやはやいやはや。


■ そんな最中、冨江くんはエレキギターを購入して、稽古場で楽しそうに弾いていた。購入したのはこの前の合同稽古の後。なんでも池袋で衝動的に買ってしまったのだとか。冨江くんはつくづく面白い人だ。