東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『いろんな人に会う』

■ ブログにコメントを頂いたmedusahimeさんという方のブログがたどれたので拝見させていただいた。映画『ある子供』に関して、自分とはまた異なる部分に注目されており、映画の中にあるいくつかの出来事を水平移動と垂直移動そして反復という言葉に置き換えて分析しているところがとても興味深かった。そのほかにも『宇宙戦争』に関する文章はとても刺激的。『宇宙戦争』を物足りないというだけでつまらない作品としてしまうのは本当にいけないと思う。以下は『反定義 新たな想像力へ』という本の中の辺見庸さんの言葉。


 『坂本さん(*注釈坂本龍一さんのこと)とお会いして気がつくのは、9・11とそれ以降の問題を内面化し、音楽表現そのものまで問い直していることです。そして、世界のいまの流れに対抗的であろうとしている。それは表現者としてとても正しいのではないでしょうか。ぼくも書きかけていた小説が9・11以来、まったく色褪せて見えて、根本的に修正せざるをえない状況です。ほんとにものを考えてる人だったら、画家や音楽家や、いろんなアーティストたちは、そう思ってるんじゃないか。それは、各分野の表現が政治的になれという意味ではまったくない。メッセージを持てということでは全然ない。そんなことは関係ない。そうじゃなくて、現実にある、このでたらめさに対してどれだけ自分たちの表現行為が対抗的でありうるのか、あるいは国家的なものに吸収されないでいられるか、ということです。そのことを真剣に考えなくてはならないんだと思う。』

 
スピルバーグ9・11以後にあるべき戦争映画を『宇宙戦争』で確立した。あと、この方の2005年度ベスト邦画が小栗康平監督の『埋もれ木』だったことが個人的にとてもうれしい。僕も『埋もれ木』が大好きだ。


■ 26日(木)。池袋でかげわたりの家常さんに会った。『東京の果て』が終わってから、はじめてゆっくり話す時間が持てた。最近、かげわたりの活動が充実しているとのこと。それはすごくいいなと思った。家常さんと話すといろいろ刺激になる。今後のこともいろいろ話していたらやりたいことがどんどん膨らんでいった。とても楽しい時間だった。


■ 27日(金)。岡山県で働く大学時代の同級生が東京に遊びに来ていたので品川であった。待ち合わせ場所に行ったら、開口一番「なんかむさくなったぞ」と言われてしまった。最近、髪を切っておらずボサボサしているからだろうか。それとも年齢的なものだろうか。いやはや。