東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『視界に入ったモノについて考える』

■ 考えなくてはならないことはいろいろあり、それなりに悩みのようなものも抱える昨今なのですが、そんな状況でも視界に入ったモノを認識してしまう脳の思考能力というのは本人の意思とは関係なく機能してしまうものだなぁと痛感してしまうことがあるわけで。


■ 昨夜、考え事をしながらなんとなくテレビをつけていた。ちょうど「めちゃめちゃイケてる」というバラエティ番組が放送されていた。そこでよゐこ濱口優の「どぜうモン」というコーナーがあった。どんなコーナーなのかというと濱口が鼻に割り箸をつっこんでその割り箸を下唇で支えるという安来節のどじょうすくいをイメージしたはげしく喋りづらそうな装いで現れて悩み相談に乗るというもの。悩みを聞くために直立不動のポーズをした彼の全体像が映し出されたとき、ふっと足に目がいって気になった。

 『彼、すごいO脚じゃないか』

だぶっとした服装だから勘違いかもしれないけど、そうじゃなければあれはずいぶんなO脚だった。よゐこをよく知っている人には周知の事実なのだろうか。O脚がどんな障害を生むのか生まないのかよく知らないのでなんだけど、あそこまでO脚だともう膝の関節の辺りの骨が湾曲しているんじゃなかろうか。O脚選手権なるものが世にあれば入賞は狙える器に見えた。


■ そうやってO脚のことばかりを気にしていたら、その日の悩みが発表された。内容はある女性が外反母趾で悩んでいるというものだった。こともあろうにそんな悩みが来るとは。俺の中だけでだけどタイムリーにもほどがある。僕はなぜかその時勝手に心の中で「チャンスじゃないか」と思っていた。そしてこう言ってくれと願った。

外反母趾で悩んでいるって?気にすんなって。俺なんてめちゃめちゃO脚やねんで。な!しゅっくえーる、しゅっくえーる。』

この『しゅっくえーる』とはどぜうモンのお決まりらしい。それはともかくそう答えてくれ、悩みを分かち合え!となぜだか強く願った。結局、どぜうモンの返答はビビアン・スー外反母趾で悩んでいた、あとジャッキーチェンのセクハラにも悩んでいたという後半は嘘かほんとか定かじゃない情報を言って終わりだった。


■ 自分の期待していた言葉を言ってもらえなかったことが少々残念だったけど、それ以上になにゆえこんなことを熱心に考えてしまったのかとそれからしばらく考えた。つい、視界に入ったものに思考をめぐらせてしまう。脳はたまにままならない。