東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『5日前』

■ 30日(土)。朝。駒込へ。今週の7日、土曜に友人のバンドかげわたりが主催する『空耳プラネタリウム』というイベント内で、僕が書いた『朝からの家』という芝居をやらせてもらうのだけど、その後に3分ほどの映像作品もやらせてもらうことになっている。タイトルは『ペットボトルの分別について』。『朝からの家』とはまったく関係なく、僕が個人的にやりたいことをやる作品。よくぞ、そんなわがままな時間を与えてもらえたなと思うけど、感謝しつつ、本当に好き勝手やろうと思っている。


■ で、その『ペットボトルの分別について』は、かげわたりのドラム里崎くんこと里くんに出演してもらう。といっても、その作品はカメラで収めた静止画だけでつなぐ作品。実は先週の土曜にその撮影をやったのだけど、諸々のハプニングがあったり、撮った画だけでは少し素材が足りないこともあり、急遽追加撮影をすることにした次第でして。里くんには、バンドの練習もある中で、迷惑をかけてしまってる。さらに女優ということで知人のOさんにも出演をお願いした。遠路はるばる駒込まで来てもらった。ありがたや。


撮影と言っても用いるのは携帯のカメラ。デジタルなのに安っぽい感じだけど、結構携帯の画像でも充分な画質になると思えたので、それで行こうと決めた。それと、これは個人的な好みだけど、里君はいい存在感です。味わいがあるし、面白い。撮りながら僕は何度も笑わせてもらう。Oさんにもいろいろやってもらった。2人に感謝。


■ 撮影を終えてから、里君やOさんと別れ、画像などをパソコンに取り込みつつ、夕方から笹塚へ。『朝からの家』の稽古に行く。自分で書いたのに稽古場に行くのはその日が初めて。そういうのも今まではなかったので、かなり新鮮。演出をしてくれる門田君と照明や小道具に関して打ち合わせ。台本を書き終えた今の僕の役目は制作。今回の芝居は2人芝居。門田君は役者もやってくれる。それからもう1人は円谷さん。僕がこの前やった『東京の果て』にも出演してくれた役者さん。この2人に『朝からの家』を作ってもらう。


 打ち合わせの時に、門田君から少し演出の方向を聞いたけど、僕が考えていた流れと違うところがある。それは当然だろう。ただ、そういう違いがでるからこそ、今回の意味があると思うし、それこそ演出と作家が分かれることの良さだと思う。まぁ、そういう風に思えるのは、単純に僕自身、門田君がどう台本を立体化してくれるかに興味があるからなのだろう。で、なんというか、やっぱり稽古場は楽しい。そのうえ、自分が書いた芝居をいろいろ模索しながら作ってもらうというのは、やっぱりうれしいものだなぁと素直に思う。


■ 21時まで稽古場にいて、それから今度は池袋へ。芝居の照明打ち合わせやイベント全体の話し合いに参加。かげわたりの面々や、谷川さん、それに僕とは別の芝居を上演する冨江くんらが出席。照明のSさんと芝居の照明に関する打ち合わせ。といっても、僕は門田君から預かってきた照明イメージを伝えるのが役目。Sさんから「ここまで時間経過が大事な芝居だと思いませんでした」と言われた。そうか、そう思われていたか。でも、まぁ、確かに夜と朝の違いは、でるとありがたいけど、会場自体の制約もあるので、それは出来る範囲でやってもらえればと思う。Sさんはいろいろ考えてくれるので、こういう時、本当に有難い。


■ たぶん、本番まで、こういうでかい打ち合わせはもうできない。最後にかげわたりの家常さんから、がんばっていこう、と締めの檄。とにかくいいモノをつくるしかない。


■ 7月1日(日)。そんな余裕もないだろうけど、昼に遊園地再生事業団の『ニュータウン入口』実験公演を観に森下へ。行こうか行くまいか迷っていたのだけど、照明のSさんから「行かないときっと後悔しますよ」と言われ、確かに後悔するなと思い、観にいくことに決めた。いろいろ考える。


■ それから神保町まで出て、喫茶店に入り、『ペットボトルの分別について』の編集。ノートパソコンを使うようになってから、外でいろいろやることが可能になり、本当に助かる。迷いながらも編集。何か足りない気もする。で、今日、あらくつないだものを職場の同僚にみせてみると、少し長く感じるかもと言われる。もっとコンパクトにしつつ、やはりいろいろ手を加えてみようと思う。


■ で、最近停滞気味のこの日記は、ここから本番まで、せめてちょっとずつでも毎日必ず更新しようと思う。それがせっかくってものだと思うし、ちょっとでも宣伝になるならばと思うから。『空耳プラネタリウム』、きっといいイベントになると思うのだ。それにしても以前、『東京の果て』のときは、えらく忙しかったはずなのによくまぁあれだけ毎日更新していたものだなぁと思う。よく判らない情熱があったように思う。そんな過去の俺に、負けるな今の俺。なんかのCMみたいな台詞だ。