東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『シャーリーの好色人生と転落人生』

24日(金)。夜8時を過ぎ、仕事が一区切りついた隙を見計らって職場を飛び出し、四ツ谷から池袋へ。それで8時20分過ぎには、池袋北口にあるシネマロサへたどり着くという、個人的には奇蹟と呼びたい移動をかます


シネマロサでかかっている『シャーリーの好色人生と転落人生』の最終日にギリギリで間に合った。冨永昌敬監督の新作。アフタートークの冨永さんの言葉を借りれば、映画の理想的な上映時間は90分。もしくは、ゾロ目の尺も、上映時間としては黄金比らしく、44分の『好色人生』と66分の『転落人生』、2つあわせて110分で、最後のエンドロールに1分を要し、計111分と意図的に黄金比を狙った上映時間。そういった一見すると無意味なベクトルへの情熱が随所に見られる本作。その無意味さが、笑えるし、笑えるだけではない『面白さ』があるように思う。

両作品ともに脚本は冨永監督が担当していのだけど、『好色人生』は監督を佐藤央さんが担当。監督を別の人がやることで、作品に対するアプローチも異なる印象。あくまで個人的な印象でしかないのだけど、佐藤監督の視線は、登場人物の人となりをきちんと説明するようにとらえていて、富永監督の視線は、説明とかをすることなく、もっと表面的に思える。原因があって、結果があるのではなく、時にはずっと原因だけあって、結果はでなかったり、とおもったら、結果だけが何個も提示されたり。
『転落人生』の終盤、島に観光に来て、主人公であるシャーリーと恋仲になった岡島リエが、シャーリーに対して島を出ると告げる場面。不意に告げられる言葉に対して、「また来てください」と答えるシャーリー。短い会話の中にいろんなものを思う。


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週末と、今日、いろいろあってお台場に足を運ぶ。夜のお台場は風が吹いてやけに寒かった。冬かよと思った。明日も、というかもはや今日だけど、朝から夜までお台場に一日中いる、予定。夜は寒いだろうか。